廃車買取で即日現金払いは可能？即日現金払いする際の注意点とメリット・デメリットを解説

2023年10月19日

車を廃車にしたい方の中でも「即日現金化したい」と考える方いませんか？

買取業者を複数回った上で条件の良い業者と取引する方法もありますが、中には現在、資金面に困っている関係ですぐにでもまとまった資金が欲しいと感じる方もいます。

愛車を廃車にする上で即日現金化に対応してもらえる業者はあるのでしょうか。そこでこの記事では、廃車の即日現金化対応は可能なのかや廃車を即日現金化するメリットとデメリットを解説します。

記事内では、廃車を即日現金化する際の注意点も紹介しています。詳しく知りたい方は是非参考にしてみてください。

廃車買取で即日現金支払いは可能？

この記事の結論から説明すると、廃車買取で即日現金支払いに対応することは可能です。

しかし、実際の所、廃車業者で現金支払いに対応しているケースは多くありません。

一般的には売買契約後2日〜5日、遅くても2週間以内に買取契約で成立した金額が指定口座に振り込みされる仕組みになっています。

現金支払いに対応している廃車業者の特徴は「従業員数が少なく、お金を扱える人が限定されている中小企業や地元、個人経営の廃車業者」です。

大手廃車買取業者やフランチャイズ店では、即日現金支払いに対応している業者は少ない傾向があります。

廃車業者が即日現金支払いを嫌がる3つの理由

廃車業者が即日現金支払いを嫌がる理由は3つあります。

・嫌がる理由1：多額の現金を手元に用意する必要がある

・嫌がる理由2：査定の不備に関するリスク管理

・嫌がる理由3：名義変更手続きが追いつかない

それぞれ詳しく解説します。

嫌がる理由1：多額の現金を手元に用意する必要がある

現金支払いに対応するためには、多額の資金を手元に用意しておかなければいけません。いくら廃車とは言っても、車によっては数万円〜数十万円を超えるケースもあります。

多額の資金を手元で管理すると、万が一、強盗や盗難被害に遭った時の損害が大きくなります。さらに、札束の枚数を正確に伝えるのも一苦労でしょう。

銀行口座で資金を管理すれば、資金が盗難されるリスクを最小限に抑えられます。

また、買取代金を売却主の指定口座に振り込む際にも、振り込みする金額を間違える可能性も少なく、銀行まで出向き必要がありません。

嫌がる理由2：査定の不備に関するリスク管理

廃車査定の不備を懸念して即日現金支払いを嫌がる業者が中にはいます。

1回の査定時間は、おおよそ30分程度であり、確認できるのは目視で見れる範囲で限られます。

もし、車の買取後、分解整備の作業を進めていた所で車の不具合に気づくケースも中にはあるでしょう。

即日現金支払いに対応すると、査定金額の減額が発生した際に、売却主からお金をもらうことが困難になります。

査定時のリスクを防ぐためにも、売買契約が完了した後、数日間は振り込みまでに時間がかかるケースが多いです。

嫌がる理由3：名義変更手続きが追いつかない

車を廃車にする際には「廃車にする前に売却主の名義から廃車業者の名義に変更する」必要があります。

即日現金支払いに対応してしまうと、ローンが完済していない車を買取した場合にいつまで経っても自社名義に変更できないトラブルが発生するリスクがあります。

そのため、廃車時には車検証の名義人を確認する必要がありますが、即日現金支払いに対応している業者は意外と少ない傾向があります。

廃車を即日現金支払いしてもらう3つのメリット

廃車を即日現金支払いするメリットは3つあります。

・メリット1：まとまった現金をすぐに用意できる

・メリット2：手続きが簡略化する

・メリット3：その日で買取金額が決定する

詳しくみていきましょう。

メリット1：まとまった現金をすぐに用意できる

廃車を即日現金支払いする1つ目のメリットは「まとまった資金を手元に用意できる」ことです。

車を売却する場合、査定から買取金額が振り込まれるまでにおおよそ1ヶ月程度の時間が必要です。

即日現金支払いに対応してくれる廃車業者に車を売却すれば、まとまった資金を手元にすぐ用意できます。

即日現金支払いに対応している廃車業者は意外と少ないため、業者を探すのに一苦労するでしょう。すぐにまとまった資金が手元に欲しい方におすすめの売却方法です。

メリット2：手続きが簡略化する

即日現金支払いする2つ目のメリットは「手続きが簡略化する」ことです。

即日現金支払いに対応している廃車業者は、車売却時の査定を簡略化する工夫をしているため、早急に査定金額をお渡しできる仕組みを形成しています。

売却時に記入する情報や記入シートも簡略化されており、手軽に手続きができるでしょう。

一方、大手廃車買取業者では、丁寧な見積と安心感を意識した手続きをしているため、契約の段階で手続きが複雑になる傾向があります。

書類を記入もしくは準備することが面倒という方は、即日現金支払いに対応できる廃車を探してみましょう。

メリット3：その日で買取金額が決定する

即日現金支払いする3つ目のメリットは「その日で買取金額が決定する」ことです。

車を廃車にしたい方の中には「すぐにまとまった資金が欲しい方」も中にはいるでしょう。大手買取業者では、売却主とのトラブルを最低限に抑えるために「即日現金支払い」に対応している業者は少ないです。

もし、即日現金支払いに対応している業者があれば、その日で買取金額が決定するため、返って金額面で色々と考える必要がありません。

色々と深く考えることが苦手な方や面倒な方は、即日現金支払いに対応している廃車業者を探しましょう。

廃車を即日現金支払いする3つのデメリット

廃車を即日現金支払いする際には3つのデメリットがあります。

・デメリット1：業者とトラブルに発展しやすい

・デメリット2：買取相場よりも安く取引されやすい

・デメリット3：業者の選択肢が少なくなる

1つ1つ詳しくみていきましょう。

デメリット1：業者とトラブルに発展しやすい

廃車を即日現金支払いする1つ目のデメリットは「業者とトラブルに発展しやすい」ことです。

即日現金支払いに対応する業者は複数のリスクがあります。

具体的には、

・買取時の減額リスク

・廃車手続き上のリスク

・名義変更時のリスク

などが挙げられるでしょう。

また、売却主も売買契約後に廃車業者から頂いた買取金額を返金する手間が発生します。

デメリット2：買取相場よりも安く取引されやすい

廃車を即日現金支払いする2つ目のデメリットは「買取相場よりも安く取引されやすい」ことです。

廃車を即日現金支払いする際には、資金を急いでいるからこそ買取相場よりも多少低い金額で売却されやすい傾向があります。

トラブルを未然に防ぐためにも、廃車の査定依頼をする際には、

・買取相場を事前に確認する

・信頼できる廃車業者を見つける

などがおすすめです。

信頼できる廃車業者に車を売却できれば、即日現金支払いに対応してもらいつつ、満足できる査定金額で取引できます。

長年、事業を営んでいる廃車業者は、信頼できる業者の可能性が高いです。

デメリット3：業者の選択肢が少なくなる

廃車を即日現金支払いする3つ目のデメリットは「業者の選択肢が少なくなる」ことです。

一般的に廃車業者を選ぶ場合には、複数の廃車業者に相見積もりを取り、条件の良い業者と売買契約を結びます。

しかし、廃車の即日現金支払いに対応している業者は意外と少なく、業者の選択肢が少なくなるデメリットがあります。

事故歴や部品交換が必要な箇所の見落としが発生した場合、業者が抱えるリスクも大きいです。

廃車を即日現金支払いに対応している業者を見つけても、すぐに売却するのか判断するのはおすすめできません。

廃車を即日現金支払いする際の3つの注意点

廃車を即日現金支払いする際に気をつけて欲しい注意点が3つあります。

・注意点1：還付金の納付制度を確認する

・注意点2：車にローンが残っていないのか？

・注意点3：契約前には気になる点を事前確認

詳しくみていきましょう。

注意点1：還付金の納付制度を確認する

車を廃車にすると、当年度の分の自動車税が還付されます。還付される条件としては、普通車以上の車を所有していることであり、軽自動車の場合には自動車税が還付されません。

自動車税は毎年4月1日時点での「車の所有者」に納税義務が発生します。抹消登録を進めると、抹消した翌月から3月までの未経過分の自動車税が月割り計算で還付される仕組みです。

自動車税の還付金は、以下の計算式で算出されます。

・1年の自動車税金額　÷ 12ヶ月 ×抹消登録した翌月から3月までの残存月数

抹消前に還付される自動車税を計算しても良いかもしれません。

注意点2：車にローンが残っていないのか？

廃車手続きを行う場合には「廃車予定の車にローン残債が残っていないのか」を確認する必要があります。

車の所有者がローン会社もしくはクレジット会社の場合、使用者の判断で車を廃車にはできません。

まず、廃車予定の車にローン残債がないことを確認した上で所有権解除と呼ばれる手続きを行う必要があります。

仮に車の所有権がクレジット会社の状態で廃車した場合、横領罪に該当する可能性があります。

所有権解除を行うためには、ローン残債の一括返済が必要です。

廃車手続きを行う前には、車のローン残債が残っていないのかを事前に確認しましょう。

車検証の所有者名義を確認すれば、簡単に調べられます。

注意点3：契約前には気になる点を事前確認

廃車業者とのトラブルを防止する1つ目の方法が「契約前に疑問点を解消しておく」ことです。

廃車時の疑問点としては、

・査定金額が減額されることはあるのか？

・査定金額の内訳をしっかり説明されたのか？

・還付金の仕組みはどうなのか？

・手続き完了時の報告の有無

・車をいつ引き渡しするのか？

などの確認が必要です。

上記質問事項は、愛車を売却する側が知る権利が当然あります。

上記質問に対しての受け答えがはっきりしていない場合には、後々業者間とのトラブルに発展する可能性が考えられるため注意が必要です。

曖昧な回答が1つでもある場合には、売買取引も慎重に進めていきましょう。

廃車現金についてよくある質問事項

廃車を即日現金化する際によくある質問事項を以下に4つまとめました。

・質問事項1：廃車にする際に即日現金支払いはできるの？

・質問事項2：廃車を即日現金支払いするメリットは？

・質問事項3：廃車を即日現金支払いするデメリットは？

・質問事項4：廃車を即日現金支払いする際の注意点は？

記事の内容を振り返るためにも、確認してみてください。

質問事項1：廃車にする際に即日現金支払いはできるの？