水没車の故障は修理可能?水没車を修理する際の注意点と修理費用を解説

水没車の故障は修理対応してもらえるのか?疑問を感じている方いませんか?水没被害に遭った車の故障リスクは水没被害を受けていない正常な車よりも高い傾向があります。

人によっては、水没車の買取や廃車を検討している方もいるでしょう。そこでこの記事では、水没車の故障は修理可能なのかについて詳しく解説します。

記事内では、水没車の修理に関する情報以外に水没車を修理する際の注意点も合わせて紹介しています。水没車の修理対応について気になる方は、是非参考にしてみてください。

目次

水没車の修理は可能?

この記事の結論から説明すると、水没した車でも修理は可能です。しかし、一度、車を修理しても、電気系統やエンジン周りの不具合が発生することで、何度も修理を重ねる必要が高い傾向があります。

最悪の場合、車の修理費用よりも新しい車を購入する方が安く収まる可能性も少なくありません。車には数多くの電気系統や電気に弱い部品を多数搭載しています。

水没車をそのまま放置することで、急にエンジンが作動しなくなる、もしくはエンジンが急に止まるなどの不具合が発生することも考えられるでしょう。

水没車を修理する場合には、覚悟を決めてディーラーや修理業者に修理依頼することをおすすめします。

水没車を修理する際の3つの注意点

水没車を修理する際に注意してほしいポイントが3つあります。

  • ポイント①:修理や買い替えの判断はなるべく早く
  • ポイント②:海水による冠水被害車の取扱
  • ポイント③:車内の汚れや臭い対策

それぞれの注意点を詳しく解説します。

ポイント①:修理や買い替えの判断はなるべく早く

水没車は事故車や故障車とは少し異なり、早めの修理対応もしくは買い替え判断が重要です。一度でも水没してしまった車は、一見すると問題がないように見えますが、電気系統にトラブルが発生している可能性が考えられます。

電気系統の不具合を放置すると、大きな火災トラブルに発展する可能性も少なくありません。不具合が発生する前であれば、多少の買取金額も期待できるでしょう。

いつ車が動かなくなるのか不安を抱えながら運転するより、修理もしくは車の買い替え判断を素早く行うことをおすすめします。

ポイント②:海水による冠水被害車の取扱

水没車の中でも、とくに注意しなければいけないポイントは「海水による水没被害のケース」です。海水の塩分は電気系鳥をショートさせてしまい、最悪の場合、大きな火災トラブルに発展する可能性があります。

さらに水没車をそのまま放置していると。自然発火する可能性も少なくありません。ハイブリッド車や電気自動車の場合には、電気が主体で動く車のため、浸水の際にはむやみに車を触らないように意識してください。

ポイント③:車内の汚れや臭い対策

水没車は雨水による被害が多く、車が故障していない状態で走行できる場合でも、車内の汚れや臭いが問題になります。車の内装が一度でも濡れてしまうと、中々乾きません。

とくに夏場は、車内が高温になってしまうことが原因で、カビや雑菌が繁殖する恐れも考えられるでしょう。カビや雑菌が繁殖しているにもかかわらず、そのまま運転を続けてしまうと、身体にも悪影響を与えてしまいます。

どうしても車内の汚れや臭いが残ってしまう場合には、室内クリーニング業者に依頼してみることをおすすめします。

水没車の修理ではなく買い替えをおすすめするケース

水没車の修理ではなく買い替えをおすすめするケースは以下の通りです。

  • おすすめするケース①:電気系統にトラブルが発生している
  • おすすめするケース②:エンジンが冠水して動かない
  • おすすめするケース③:シート上部まで水没している状況

それぞれおすすめするケースを詳しく解説します。

おすすめするケース①:電気系統にトラブルが発生している

水没車は、事故車や故障車とは異なり、自分が気が付かない間に電気系統にトラブルが発生する可能性があります。とくに海水による浸水はむやみに車のエンジンをかけると、発火する可能性があるため注意が必要です。

基本的に車が水没したことで、電気系統にトラブルが発生している場合には、買い替えがおすすめです。エンジンに問題がない状態でも、電気を使った安全装置などに不具合が発生する可能性があります。

他にも、ハイブリッド車や電気自動車を動かす駆動用バッテリーを搭載している場合には、漏電の危険性が考えられるためより一層注意しましょう。

おすすめするケース②:エンジンが冠水して動かない

エンジンが冠水している状態の場合、電気系統と同様に車を修理するより、買い替えをおすすめします。エンジンが水没してしまうと、エアクリーナーに水が入ってしまうため、車が正常に作動しません。

エンジンが冠水している状態では、基本的にエンジンの載せ替え作業が必要になるため、修理費用は高額になってしまうでしょう。

おすすめするケース③:シート上部まで水没している状況

シート上部まで水没している状態の場合には、確実に車の買い替えがおすすめです。シートは分厚く乾燥しにくい傾向がある上に、乾燥してもカビや雑菌が繁殖する傾向があります。

シート自体は修理ではなく、クリーニングが必要になるため、費用もその分、高額になってしまうでしょう。

水没車の修理費用はどのくらい?

水没車の修理費用が具体的にどのくらいかかるのかを各項目別にまとめてみました。

  • 電気系統の故障に必要な修理費用
  • エンジンの載せ替えに必要な修理費用
  • シートクリーニングが必要な際の修理費用

それぞれの修理費用を詳しくみていきましょう。

電気系統の故障に必要な修理費用

電気系統の故障に必要になる修理費用は以下の通りです。

【修理するパーツ】【修理費用の目安】
スパークプラグの修理5,000円〜10,000円
バッテリーの修理10,000円〜20,000円
イモビライザーの修理10,000円〜30,000円
セルモーターの修理30,000円〜40,000円
オルタネーターの修理50,000円〜100,000円
センサー類の修理10,000円〜100,000円
エンジンコントロールユニットの修理100,000円〜150,000円
駆動用バッテリーの修理150,000円〜300,000円

エンジンの載せ替えに必要な修理費用

エンジンの載せ替えやオーバーホールに必要な修理費用は以下の通りです。

【修理方法】【修理費用の目安】
オーバーホール80,000円〜500,000円
エンジンの載せ替え100,000円〜1,000,000円

シートクリーニングが必要な際の修理費用

シートクリーニングに必要な修理費用は以下の通りです。

【修理方法】【修理費用の目安】
シートクリーニング30,000円〜50,000円

水没被害に遭った場合は車両保険を適用してみよう!

水没した車に車両保険が使えるのか、使えないのかの違いは、水没した原因によって異なります。水没した原因が「洪水」の場合、車両保険は適用可能です。

ニュースでもゲリラ豪雨や台風の影響で河川が氾濫し、住宅街まで水が溢れて冠水するような自然災害をよく耳にすることがあるかと思います。

その際、水没が理由で車が水没してしまった場合には、車両保険は「一般条件」でも「車体車限定」でも適用可能なことを覚えておきましょう。

車両保険が使えるケースと使えないケース

水没被害で車両保険が使えるケースは以下の通りです。

  • 条件①:台風や大雨による洪水での水没被害
  • 条件②:津波が原因による水没被害

台風やゲリラ豪雨、高潮などによる洪水が原因で車が水没した場合、車両保険は適用可能です。津波などによる自然災害で車が水没被害に遭った場合でも、車両保険は適用できます。

一方、水没被害で車両保険が使えないケースは、自然災害による津波や台風、大雨が原因ではないケースです。運転者が行為的に車を水没させた場合には、車両保険が適用できません。

水没車・故障についてよくある質問事項

水没車・故障についてよくある質問事項を以下にまとめました。

  • 質問事項①:水没車を修理することは可能ですか?
  • 質問事項②:水没車を修理する際の注意点は?
  • 質問事項③:水没被害に遭った場合、保険は適用できますか?

記事の内容を振り返る意味でも詳しくみていきましょう。

質問事項①:水没車を修理することは可能ですか?

この記事の結論から説明すると、水没した車でも修理は可能です。しかし、一度、車を修理しても、電気系統やエンジン周りの不具合が発生することで、何度も修理を重ねる必要が高い傾向があります。

最悪の場合、車の修理費用よりも新しい車を購入する方が安く収まる可能性も少なくありません。車には数多くの電気系統や電気に弱い部品を多数搭載しています。

水没車をそのまま放置することで、急にエンジンが作動しなくなる、もしくはエンジンが急に止まるなどの不具合が発生することも考えられるでしょう。

質問事項②:水没車を修理する際の注意点は?

水没車は事故車や故障車とは少し異なり、早めの修理対応もしくは買い替え判断が重要です。一度でも水没してしまった車は、一見すると問題がないように見えますが、電気系統にトラブルが発生している可能性が考えられます。

電気系統の不具合を放置すると、大きな火災トラブルに発展する可能性も少なくありません。不具合が発生する前であれば、多少の買取金額も期待できるでしょう。

質問事項③:水没被害に遭った場合、保険は適用できますか?

水没した車に車両保険が使えるのか、使えないのかの違いは、水没した原因によって異なります。水没した原因が「洪水」の場合、車両保険は適用可能です。

その際、水没が理由で車が水没してしまった場合には、車両保険は「一般条件」でも「車体車限定」でも適用可能なことを覚えておきましょう。

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