廃車手続きをディーラーに頼もうか悩んでいる方いませんか?
ディーラーでは新車や中古車の販売、車の点車検以外にも、各種手続きも対応してもらえます。
しかし、中には「ディーラーで廃車手続きを行うと他社よりも高額な費用が請求される」という噂もあります。本当にそうなのでしょうか?
そこでこの記事では、ディーラーで廃車手続きを行うメリットとデメリット、手続き手順、注意点を解説します。
ディーラーで廃車手続きを検討している方は是非、参考にしてみてください。
廃車手続きをディーラーで行う4つのメリット
ディーラーで廃車手続きを行う際には4つメリットがあります。
・メリット1:乗り換え時なら大幅値引きが狙える
・メリット2:廃車と納車を同じタイミングで行える
・メリット3:廃車手続きを全て代行してくれる
・メリット4:手続きに合わせて担当者がついてくれる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
メリット1:乗り換え時なら大幅値引きが狙える
ディーラーでは新車や中古車を主に販売しており、車購入と合わせて下取りとして車を売却すれば、大幅値引きが期待できるメリットがあります。
実際に下取り有と下取り無しで価格交渉を行う際には「5万円〜10万円」」ほど値引き金額に差が出るでしょう。
もちろん下取り車として廃車予定の車を売却することも可能です。
廃車手続きを同時に新しい車の購入検討中の方にはメリットが大きい利用方法です。
メリット2:廃車と納車を同じタイミングで行える
ディーラーに廃車依頼するメリットは「廃車と新しい車の納車のタイミングを合わせられること」です。
ディーラーで新車や中古車を購入した場合、納車までに最低でも1ヶ月〜半年ほど時間がかかります。
もし、廃車手続きと車の納車を別々にした場合、数日間から数ヶ月は車がない状態で過ごさなければいけません。
日常生活上、車が不必要な状況であれば良いのですが、車が必要になるケースでは生活に支障が発生してしまいます。
また、わざわざディーラーまで交通機関を利用して出向く必要もないため、便利です。
メリット3:廃車手続きを全て代行してくれる
ディーラーで廃車手続きを依頼するメリットは「廃車に関係する手続きを全て代行してくれる」ことです。
廃車手続きは廃車に必要な書類準備や各種手続きが複雑であり、廃車手続きを行ったことがない方にとっては時間と労力が必要になります。
また、廃車する車にローン残債が残っている場合には「所有権解除の手続き」を行う必要があります。
所有権解除とは、車の所有権がクレジット会社もしくはローン会社の状態を解除する手続きです。
所有権解除には、現在残っている残債金額を一括返済する必要があります。
しかし、ディーラーに廃車手続きを依頼することにより、廃車手続きから名義変更、所有権解除などの各種手続きを全て代行してくれるメリットがあります。
そのため、金額ではなく、時間と労力、手続きに手間をかけたくない方は、ディーラーでの廃車手続きをおすすめします。
メリット4:手続きに合わせて担当者がついてくれる
ディーラーでは、廃車手続きにおいて1人の担当者が実施してくれるメリットがあります。
手続きを行う方の顔が分かる分、手続きや廃車に必要な書類を準備する上で分からないことがあれば、気軽に相談しやすい点も魅力的なポイントです。
相手の顔が見える安心感と大手自動車メーカーの代理店としての安心感を廃車手続きを行う際に実感できます。
ディーラーで廃車手続きするデメリット
ディーラーで廃車手続きをする際には3つのデメリットがあります。
・デメリット1:廃車引取時の負担が他の業者より大きい
・デメリット2:買取金額が高額になりにくい
・デメリット3:還付金が返金されるのか不明
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
デメリット1:廃車引取時の負担が他の業者より大きい
ディーターでは、廃車の際に引き取り対応した費用や廃車手続き費用などが他の買取業者と比較して高額なデメリットがあります。
具体的には、他の業者と比較して「1.5倍〜2倍」ほど金額差があるでしょう。
廃車手続きを全て代行してくれる点や手続き時の安心感はありますが、金銭面的負担が大きくなることを覚えておきましょう。
デメリット2:買取金額が高額になりにくい
廃車に近い状態の車でもディーターで下取り車として売却は可能です。
しかし、下取り金額が高額で算出される可能性は低いというデメリットがあります。
買取金額だけを見るなら、ディーラー以外で廃車手続きを実施した方がお得でしょう。
金額面ではなく、各種廃車手続きに関係する手間や労力、安心感を希望する方は、ディーラーでの廃車手続きをおすすめします。
デメリット3:還付金が返金されるのか不明
ディーラーによっては廃車の還付金を自社で受け取る代わりに台車や引き取り費用を無料で対応するケースがあります。
還付金とは、普通自動車の自動車重量税や自賠責保険料、自動車税などです。
廃車手続きの際には、残月数に合わせて還付金が返納される仕組みになっています。
ディーラーによって還付金に関する手続き方法が異なります。
また、軽自動車を廃車にする場合には、還付金はありません。
【3ステップ】ディーラーで廃車手続きする具体的な手順
ディーラーで廃車手続きを行う際の具体的な手順は以下3つです。
・手順1:車を廃車にする日程を決める
・手順2:必要書類を準備する
・手順3:自動車税の還付金を受け取る
それぞれの手順を詳しく解説します。
手順1:車を廃車にする日程を決める
まずは、ディーラーで廃車手続きを行う日程を決めます。
廃車日に合わせて車内清掃や荷物の移し替えを行っておきましょう。
新しい車を購入した場合には、車が納車される時期に合わせて車両の引き渡し日程を調整することをおすすめします。
手順2:必要書類を準備する
廃車手続きを行う日程を決めた後は、廃車日程に合わせて書類の準備を行います
軽自動車と普通車によって、廃車時に必要な書類が異なります。
【軽自動車の廃車時に必要な書類】 | 【普通車の廃車時に必要な書類】 |
自動車検査証(車検証) | 自動車検査証(車検証) |
リサイクル券 | リサイクル券 |
納税証明書 | 納税証明書 |
自賠責保険証明書 | 自賠責保険証明書 |
認印 | 譲渡証明書 |
委任状 | |
実印 | |
印鑑証明書 |
上記、表を確認した上で必要な書類の準備を進めていきましょう。
軽自動車と普通車の必要書類では「普通車」の方が用意する書類が多いです。
また、普通車以上の車を廃車にする際に必要な印鑑証明書が「車検証の所有者の印鑑証明書」です。
売却主の印鑑証明書ではありません。
手順3:自動車税の還付金を受け取る
廃車に必要な書類をディーラーに提出した後は、廃車手続きが実行されるのを待ちます。
廃車手続きが実行されると、未経過分の還付金が返金されます。
ただし、還付金が返金される条件は「軽自動車ではなく普通車以上の車を廃車にした場合」です。
そもそも軽自動車を廃車にしても還付金が返金されることはありません。
ディーラーで廃車手続きする際の注意点
ディーラーで廃車手続きを行う際には3つの注意点があります。
・注意点1:必要書類の準備は自分で行う
・注意点2:還付金が受け取れない場合がある
・注意点3:廃車費用が高額になる可能性も
それぞれの注意点を詳しく解説します。
注意点1:必要書類の準備は自分で行う
ディーラーでは廃車に必要な手続きを代行してくれるメリットがありますが、廃車に必要な書類は自分で用意する必要があります。
そのため、書類の準備をしなければ、いつまで経ってもディーラーが廃車手続きを進めることができません。
また、普通車以上の車を廃車にする場合には、未経過分の還付金の受け取り金額が少なくなるため、早急に書類の準備を進めることをおすすめします。
注意点2:還付金が受け取れない場合がある
還付金は全ての車において返金されるお金ではありません。
軽自動車を廃車にする場合、還付金が返金されないことを覚えておきましょう。
また、還付金の返金は当年度の自動車税を納税していなければ、返金されません。
廃車前には「当年度分の自動車税を納付したのか」を確認してみましょう。
当年度分の納税証明書が車検証入れや自宅に保管されていれば、問題ありません。
注意点3:廃車費用が高額になる可能性も
ディーラーは廃車手続きに必要な代行費用が他の業者と比較して高額な傾向があります。
費用的には、1,5倍〜2倍ほど金額差があるでしょう。
もし、ディーラーでの手続き費用が高い場合には、
・ディーラー以外に廃車手続きをお願いする
・自分で廃車手続きを行う
などの対応をおすすめします。
ディーラーの廃車手続きについてよくある質問事項
ディーラーの廃車手続きについてよくある質問事項を以下にまとめました。
・よくある質問事項1:ディーラーで廃車手続きは可能?
・よくある質問事項2:ディーラーでの廃車手続きは高額になる?
・よくある質問事項3:ディーラーで廃車手続きする際の注意点は?
それぞれの質問事項を詳しく解説します。
よくある質問事項1:ディーラーで廃車手続きは可能?
ディーラーで廃車手続きを行うことは可能です。
ディーラーで廃車手続きを行う際には「手続きを全て代行してくれる」ことや「廃車と新しい車の納車時期を調整しやすい」などのメリットがあります。
逆にデメリットは「廃車手続きの費用が高い」ことです。
よくある質問事項2:ディーラーでの廃車手続きは高額になる?
ディーラーでの廃車手続きにかかる費用は、他の業者での廃車手続きと比較して金額が高い傾向があります。
その分、手厚いサポートや安心感があるため、金額だけで手続き場所を判断しては勿体無いでしょう。
ディーラーで廃車手続きを行うメリットとデメリットを理解した上で、最適な手続き場所を判断しましょう。
よくある質問事項3:ディーラーで廃車手続きする際の注意点は?
ディーラーによって還付金制度に違いがあります。
場合によっては還付金を返金しない代わりに、引き取り費用やレッカー費用を無料にしているディーラーも中にはあります。
もし、ディーラーに廃車手続きを代行する場合には「還付金の対応」について事前確認しておきましょう。