現在所有している車を廃車にしたいけど、ローンの残債が残っている」と悩んでいる方いませんか?ローンは残っている車は自分の意志だけで売却を判断できません。
いくら廃車にしたいと考えても、ローン残債有りの車に対して適切な手続きを行う必要があります。
そこでこの記事では、ローン残債が残っている車を廃車にする手続き方法や廃車にできない条件、ローン残債を返済する方法を解説します。
ローン残債が残っている車を廃車にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
ローン残債が残っている車を廃車にできる?
ローン残債が残っている車でも廃車にすることは可能です。しかし、ローン残債が現在も残っている車は以下の確認と手続きを行う必要があります。
・ローン残債の確認
・ローン残債の一括精算
・ローン会社に売却可否の確認
仮にローン残債が残っている車をローン会社に連絡なしで廃車扱いにした場合には、横領罪が課される可能性があります。
いくら売却したい気持ちがあっても、まずはローン残債の確認と返済方法、売却の可否を確認することが重要です。
ローンが残っている車を廃車する具体的な手続き
ローンが残っている車を廃車にするための具体的な手続き方法を解説します。
・手順1:ローン会社もしくはディーラーに残債確認電話
・手順2:ローン残債の支払いを済ませる
・手順3:所有権解除の手続きを行う
・手順4:車の査定をしてもらう
・手順5:契約書を交わし廃車に必要な書類の準備を行う
それぞれ詳しくみていきましょう。
ローン会社もしくはディーラーに残債確認電話
廃車にローン残債は残っている場合、まずは現状の残債確認を行うために「ローン会社もしくはディーラーなどの販売店」に残債確認電話を入れます。
残債確認には、車の登録ナンバーや契約者の生年月日を確認されるため、電話前には事前に車検証を手元に置いた状態にしておくことをおすすめします。
また、残債確認後は「いつまでにどこへ払い込み手続きを行うのか」を確認しましょう。車によってはローン返済を完済しているケースも中にはあります。
ローン残債の支払いを済ませる
ローン会社や販売店に残債確認後は、ローン残債を支払い「所有権解除の手続き」を行います。現在、残っている支払い金額を一括返済できれば、すぐに車の所有権を変更することが可能です。
ローン残債を支払った後は、支払いを証明する書類やレシートを捨てずに、廃車の売却が完了するまで保管しましょう。
所有権解除の手続きを行う
ローン残債を支払った後は、所有権解除の手続きを進めます。
所有権解除とは、ローン会社やクレジット会社が所有している車を自分もしくは別の業者に名義変更する手続きです。
所有権解除の手続きを行わなければ、買取業者に廃車を売却することはできません。所有権解除の手続きは「自分で行う方法」と「買取業者が行う方法」の2種類があります。
基本的には、廃車を売却する業者が行う手続きですが、業者によっては売却希望者本人が手続きしなければいけないケースも中にはあります。
車の査定をしてもらう
ローン残債を一括返済した後は、買取業者に車の査定を実施してもらいましょう。
買取業者によって提示される買取金額が異なります。買取金額で損をしないためにも、複数の買取業者から見積をとり、条件の良い業者と売買契約を結びましょう。
査定依頼数としては「3社〜5社」ほどの件数をおすすめします。
契約書を交わし廃車に必要な書類の準備を行う
提示された買取金額に納得できる買取業者を見つけた後は、買取業者と売買契約を結びましょう。売買契約時には、
・買取金額が振り込まれる時期
・売買契約後の減額トラブルの可否
・いつまでに車を引き渡すのか
など、買取業者とトラブルに発展しそうな内容を事前について打ち合わせを行いましょう。売買契約後に「聞いていなかった」は通用しません。
廃車の売却について、少しでも気になることがあれば、担当スタッフに事前確認を必ず行いましょう。
ローン残債がある車を廃車にできない条件とは?
ローン残債がある車でも廃車扱いにできない条件が3つあります。
・条件1:車の所有者が自分ではない時
・条件2:残っているローンを返済できない場合
・条件3:自動車税を滞納している場合
1つずつ詳しく解説します。
車の所有者が自分ではない時
ローン残債が残っている状態では、自分の意志で勝手に売却を判断してはいけません。
もし、ローン残債が残っている車を自分の判断で売却した場合には「横領罪」が課される可能性があります。
廃車検討している方は、まず「車の所有者」を確認することから始めましょう。車の所有者を確認する方法は「車検証の所有者欄を見る」ことです。
廃車検討している車の所有者を確認して、必要な手続きを進めていきましょう。
残っているローンを返済できない場合
ローン残債が残っている状態では「所有権解除」などの名義変更手続きが行えません。廃車を売却する場合には「ローン残債を完済している」ことが必須条件となります。
もし、車両事故により廃車寸前の車の売却を検討している場合には、販売店たローン会社に確認の電話を入れてみることをおすすめします。
自動車税を滞納している場合
自動車税を滞納している場合には、車を売却できない可能性があります。とくに「2年以上の自動車税滞納」になると「嘱託保存」と呼ばれる状態になっているケースが高いです。
嘱託保存とは、自動車が差押さえ状態になっていることであり、廃車手続きだけでなく、買取に出すこともできません。税金の納税対応は、車を車検に出す場合や登録事項証明書ですぐに確認できます。
廃車をスムーズに売却するためにも、自動車税の滞納をせずに毎年しっかりと支払うことをおすすめします。
意外と知らない!ローン残債を返済する3つの方法
ローン残債を返済する方法は3つあります。
・返済方法1:一括返済
・返済方法2:銀行ローンへの借り換え
・返済方法3:ディーラーやローン会社に相談
それぞれの返済方法を詳しく解説します。
一括返済
ローン残債の支払いは「一括返済」が基本的です。残っているローン金額を一括返済することで、所有権解除の手続きをスムーズに行うことができます。車を購入してからある程度年月が経過していれば、ローン残債も少額になっているでしょう。
仮にローン残債が多額に残っており、一括返済できない場合には、別の方法でローンの残債返済を行う必要があります。
銀行ローンへの借り換え
ローン残債の一括返済ができない方は「銀行ローンへの切り替え」も1つの方法です。車を購入したばかりの車であれば、数百万円単位のローン残債が残っています。
多額の残債を一括で返済できる人はごくわずかであり、すぐに廃車として売却したい方にとっては不利な条件になるでしょう。現在、銀行ではローン残債の返済に最適なマイカーローンも提供しています。
銀行ローンの審査を通過すれば、銀行からローン会社に残債の一括返済を実施した上で、所有権解除の手続きが行えます。
銀行によって借入条件や金利手数料が異なるため、複数の銀行にマイカーローンの審査をやってみましょう。
ディーラーやローン会社に相談
どうしても残債金額の支払い対応が難しい場合には、ディーラーやローン会社に相談してみることをおすすめします。
ローン会社やディーラーに相談することで、自分では考えられなかった別の方法を教えてくれる可能性もあります。
どのローン会社やディーラーも丁寧に対応してもらえることがほとんどであり、安心できるでしょう。
ローン残債が残っている車でも廃車対応可能な業者【4選】
ローン残債が残っている車でも廃車対応可能な業者が4社あります。
・ディーラー
・中古車販売店
・一括査定
・廃車買取業者
それぞれの買取業者の特徴を理解しつつ、自分にとって最適な業者を選択しましょう。
ディーラー
車の購入や売却を検討する際に、まず最初に思いつくのが「ディーラー」ではないでしょうか。実際に廃車手続きを行う際にも、真っ先にディーラーに連絡を入れる方も中にはいます。
ディーラーは大手自動車会社の代理店であり、他の買取業者と比較して何事にも安心感があります。また、ディーラー営業マンと長いお付き合いをしていれば、廃車手続きも安心して任せることができるでしょう。
しかし、ディーラーに廃車手続きと名義変更手続きを実施してもらうと他社よりも費用が高額になりやすいデメリットがあります。
また、廃車の売却金額も他の業者と比較して低めに提示されるケースが高いでしょう。
廃車手続きに買取金額ではなく、安心感を求める方にはおすすめの売却先です。
中古車販売店
廃車を売却できる2つ目の業者は「中古車販売店」です。中古車販売店とは、言葉の通り、中古車の販売と買取事業を行う業者になります。
中古車販売店では、中古車の購入に合わせて売却することを条件に高額な査定金額が提示される可能性があります。もちろん、ローン残債が残る車の手続きも可能です。
もし、廃車と同時に次の車を中古車で検討している場合には、利用を検討してみましょい。複数の中古車販売店で相見積もりを取ることで、さらなる高価買取が期待できる可能性もあります。
一括査定
車の廃車先として「一括査定の利用」もおすすめします。一括査定とは、専用サイトに車両情報を入力するだけで、複数の買取業者から見積回答が届く便利なサービスです。
実際に1つ1つの店舗に足を運ぶ手間がなく、一度の査定依頼で複数の買取業者から査定見積を取れることで時間の短縮にもなります。
廃車金額は買取業者によって金額が異なります。そのため、一括査定を利用することで、廃車予定の車が適正価格で売却されているのか判断できるでしょう。
複数の買取業者に査定依頼したい方は、ぜひ一括査定の利用をおすすめします。
廃車買取業者
廃車買取業者では「廃車に特化した売却」を中心に事業展開しています。
業者によって買取に強い分野が異なるのも事実です。廃車の買取に強い業者であれば、複数の買取実績を元に適正な査定金額を提示してくれます。
また、廃車予定の車にローン残債が残っている状態でも問題ありません。
ローン残債を売却金額だけで返済できる可能性も考えられます。
廃車の買取についてのスペシャリストに売却を任せたい方は、廃車買取業者の利用をおすすめします。