【MINI/クラブマン】 まるもが採点 家族のくるま選び(第5回) 

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ファミリーカーと呼ばれるモデルは、本当にファミリーに向いているのか。また意外にファミリー向きなクルマも、市場にあるのではないか。ママになったまるも亜希子が、徹底チェック。今回はクラブマン。
●写真:澤田 和久/真弓 悟史(クーパーS)

●解説● まるも 亜希子
自動車雑誌編集を経てカーライフ・ジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイドが得意。AJAJ 会員。チャイルドシート指導員。写真は1歳の娘と。

まずは好みに合わせ搭載エンジンを選ぼう

シングル世代や夫婦2人だけの時とは違い、子育て世代のマイカー選びはとっても悩ましいもの。家族みんなが乗り降りしやすいか、広さだけでなく子どものお世話に便利な機能があるかどうか、シートアレンジはラクにできるのかなど、チェックポイントが盛りだくさん。走りだって、ただパワフルなだけでなく、運転しやすさや後席の乗り心地もしっかり見極めたいし、家族に必要な荷物がちゃんと積めるかどうかも大事なポイントだ。このコーナーでは、人気モデルのファミリーカーとしての実力を徹底的にチェック。4人家族(うち1人はチャイルドシート着用)という視点で見ていく。

第5回目となる今回は、新型へのモデルチェンジに続き、話題のクリーンディーゼルエンジンが加わったミニ・クラブマン。ミニらしいキュートなデザインはそのままに、ホイールベースが伸びたコンパクトワゴンのクラブマンは、居住空間と荷室がバランスよく使えると、ファミリーや一部愛犬家からも人気が高い。リヤゲートが中央から左右に開く観音開きドアとなるのが伝統だ。1・5ℓ直3エンジンを搭載するワン、クーパー、そして2・0ℓ直4エンジンのクーパーS(4WDモデルも追加されている)、2・0ℓ直4ディーゼルエンジンとなるクーパーD、クーパーSDとラインナップも非常に多彩。ファミリーそれぞれの生活シーンに合わせて、自分たち好みのクラブマンを選ぶことができそうだ。

全長約4・3mは小さすぎず大きすぎない適度なサイズだが、全幅が1800㎜としっかりあるため、運転席に座った印象では「意外に大きいな」と感じる。でも視界は、窓やボディラインが直線基調のため車両感覚がつかみやすく、初心者でも比較的運転しやすいはず。ただ後方視界は、観音開きドアのためどうしても中央に死角ができるので、慣れるまでは気を遣うかもしれない。オプションで装着できる、パーキングアシストなどの運転支援装備を活用すると安心だ。

今回の試乗車は1・5ℓのワンだが、軽快感があって街中から高速までスムーズに走れる。もう少しパワフルな加速フィールが欲しい人は、2・0ℓのクーパーSかクリーンディーゼルモデルの方が、買った後の満足度が高いはずだ。ただクーパーS、クーパーSDはスポーティ感が強まり、その分だけ乗り心地も硬め。後席快適性を重視するなら、ワンかクーパーDがオススメ。

 

小学生以上の子どもがいるファミリー向け

ファミリーにとって、広い室内はもちろん嬉しいけれど、家族みんなが快適に過ごせるかどうか、チェックポイントはたくさんある。小さな子どもがいる場合はとくに、お世話がしやすい環境かどうかも気になるところだ。

クラブマンの室内に入ってみると、インパネなどに丸いモチーフがふんだんに使われて、外観同様にキュートなデザインがまず目を惹く。クラシックミニからの伝統を受け継いだ部分と、最新のデザインセンスを感じる部分が混在しており、これは子どもの情操教育やセンスを磨くのに、いい刺激になるかもしれない⁉と期待してしまう。しかもキュートさだけでなく、電動パーキングブレーキを用いた操作系や、ダイヤル操作によるインターフェースなどは、しっかりモダンな印象だ。ただスイッチなどが多くデコラティブな分、掃除は大変かもしれない。

シートは前席が大きめでカッチリとした座り心地。レザーなら上質感があり、ファブリックではちょっとスポーティかつカジュアルな印象になる。どちらもとくに防汚性は謳っていないので、小さな子どもがいるなら表面がサラリとしたファブリックの方が汚れに強そうだ。スペースは頭上にそれほど余裕はないものの、横方向のゆとりは十分に実感できる。後席はやや座面長が短く、背もたれが直立気味。頭上の余裕もそれほどなく、大人が普通に座るならば十分なスペースだが、子どもの着替えなどのお世話をしようと思うと、もう少し空間が欲しいところだ。

また室内の収納スペースでは、ドアポケットが前後とも大きめで、ボトルや小物を置くのに便利。でもその他にこれといって使える収納はなく、サンシェードの設定もないので子育て世代には物足りなく感じてしまう。アフターパーツでの工夫が必要だ。

乗降性では、前後とも気になるのがルーフの低さで、乗り込む瞬間に頭をぶつけないよう気を遣う。チャイルドシートの乗せ降ろしも同様に大変なので、乳幼児よりは、ジュニアシート適齢期くらいからの子どもがいるファミリーの方が向いているかもしれない。

そしてシートアレンジは、後席の前後スライド機能はなく、6:4もしくは4:2:4分割で前倒しするタイプ。ラゲッジ側からも操作できないことはないが、ルーフが低くてキツい体勢になるので、リヤドア側からの操作がスムーズだ。復帰させる操作は少し重く、片手では難しいが、倒すだけなら子どもを抱いたままでもOK。

 

容量はあるが高さがなく大物積みには苦労

ファミリーのカーライフは、ベビーカーをはじめ大きく重い荷物を積む機会が増えるので、積みやすさなどもチェックしたいラゲッジ。まずはリヤゲートの開閉だが、最初に右側ドア、次に左側ドアという手順で全開になるため、一度にガバッと大きく開かないのは○×両面がある。小さな荷物なら狭い場所でも少しだけ扉を開けて出し入れできる半面、大きな荷物の際は煩わしさを感じそう。キーを所持していれば両手が塞がっていても足の動作で右、左と扉を自動で開けられるイージーオープナー機能がOPであるのは便利だが、操作にコツがいるのか、試した時になかなか上手く開けられなかった。

容量は5人乗車時で360ℓと、一般的なコンパクトカー+αくらいあり、フロアもフラットで積み込みやすい。フロアの高さが二段階に変えられたり、左右に小物が入るポケットがあったりするのも便利だ。後席は4:2:4分割タイプ(OP)なら細かく倒せるので、荷物に応じて効率よく使える。また、全て倒せば1260ℓもの大容量となる。ただ、ラゲッジの高さは一般的なコンパクトカーに比べて低め。自転車など高さのある荷物を積みたい場合は、キャリアなどで対応する必要がありそう。

クラブマンはこんなファミリーにおすすめ

❶子どもが小学生以上というファミリー
 ❷ 一緒に外で遊ぶペットがいるファミリー
❸ 長距離ドライブが多いファミリー
❹ 色やデザインにこだわりたいファミリー

もともとは、貴族が狩猟に行くためのクルマ、シューティングブレークをモチーフとしているだけあって、ワゴンでもどこか実用性を剥き出しにしていないところが魅力のクラブマン。ファミリーカーとしてチェックしてみると、チャイルドシートが必要な乳幼児にはあまり向いていないようだが、小学生以上の子どもがいるファミリーや愛犬家なら、シートアレンジやラゲッジの使い勝手も含めてメリットは多いはず。パワートレーンの選択肢が多く、4WDもあるのでライフスタイルに合わせて選べるのも嬉しいところ。ボディカラー、インテリアカラーの組み合わせやアクセサリーパーツも豊富なので、個性を主張したいファミリーにもうってつけだ。

おすすめクラブマン クーパーD
clubman_img15_marumo201609低回転からの太いトルクで、市街地でのストップ&ゴーから長距離ドライブまで、快適かつ低燃費に走れるクリーンディーゼル。クーパーDは装備や乗り心地のバランスがいい。

 

 

 

 

 

 

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『月刊自家用車』2016年9月号掲載

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