【SMART/フォーフォー】 まるもが採点 家族のくるま選び(第3回) 

【SMART/フォーフォー】 まるもが採点 家族のくるま選び(第3回) 

ファミリーカーと呼ばれるモデルは、本当にファミリーに向いているのか。また意外にファミリー向きなクルマも、市場にあるのではないか。ママになったまるも亜希子が、徹底チェック。今回はフォーフォー。
●写真:澤田 和久

●解説● まるも 亜希子
自動車雑誌編集を経てカーライフ・ジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイドが得意。AJAJ 会員。チャイルドシート指導員。写真は1歳の娘と。

遊び心のあるコンパクト、家族には果たして…

夫婦ふたりだけの時と比べて、クルマ選びの視点がガラリと変わるのが、子どもと一緒のカーライフ。運転しやすさ、乗り心地の良さは、後席に乗せる子どもを第一に考えるようになり、荷物にはベビーカーやオモチャ、大量に買いだめするオムツなど大きなモノ、重たいモノが増えてくる。さらに、いざという時の安全性や、広さに加えて子どものお世話がしやすいかどうかも、気になるところ。

このコーナーでは、「売れてるクルマって、ファミリーカーとしてはどうなの?」という視点で徹底的にチェック。家族4人(うち1人はチャイルドシート装着)の想定で見ていくので、ファミリーカー選びに悩んでいる人はぜひ参考に! 今月チェックするのは、全長わずか3・5mのコンパクトサイズが特徴のスマート・フォーフォーだ。’98年の登場以来、2ドア2人乗りモデルが日本でも販売されてきたが、この度待望の4ドア4人乗りモデルをメインとして発売された。開発はあのメルセデス・ベンツということで、安全性や走行性能の信頼性も高く、ポップなデザインや色遣いのセンスも抜群。小さくても、しっかりとした満足感が得られるモデルなのは間違いない。自宅の駐車場が狭くてミニバンが持てない場合や、普段はママ+子どもで乗り、休日にパパの運転でお出かけするという使い方には、家族のファーストカーとして輸入コンパクトカーを検討してみるのも1つの手だ。

まず運転席に座ってみると、外観から想像した以上に座面のヒップポイントが高く、小さなクルマに乗っている感覚が薄いのにビックリ。インパネには球体をモチーフにしたエアコン吹き出し口など、さすがの遊び心でテンションがあがる。シートはヘッドレスト一体型で、身体を包み込む心地良さ。視界も開けており、エンジンが後ろに搭載されているのでボンネットが短く、4・1mと極小の最小回転半径と相まって、狭い路地や駐車などでも気を遣わないラクな取り回しが魅力だ。

そして走ってみると、71/9・3㎏・mの1・0ℓ直3エンジンながら非力さはまったく感じさせず、むしろ2つのクラッチで切れ目ないシフトチェンジを可能とする6速DCTのおかげもあって、グイグイと力強く加速していく。アイドリングストップの作動感はやや古臭いものの、前後のタイヤを異なるサイズとし安定感を出した乗り味と、キビキビとした操舵感にはスポーティなクルマが好きなパパも、きっと大満足のはず。

 

やっぱり赤ちゃんのいるファミリーには不向き

ドアを開けた瞬間から、遊び心
あるデザインや、カジュアルな素材ながら上質感のあるインテリアにワクワク。これにはきっと子どもも喜ぶはずだ。撮影車両はビビットなオレンジ色の内装となる「パッション」で、ほかにスポーティ感のあるブラック、黒本革仕様の「プライム」も設定している。

室内空間も外観から想像するよりずっと広く、前席、後席とも天井の高さは十分。シートの座り心地もよくて快適だ。ただ後席では、ヘッドレスト一体型シートならではの圧迫感が強く、シートスライドやリクライニングもできないので、子どもが大きくなってくるとやや窮屈かもしれない。またリヤドアの窓も空気の入れ替えができる程度しか開かないので、子どもが小さなうちはイタズラ防止にいいが、大きくなってきたら不満が出てくる可能性はある。

乗り降りに関しては、シートのヒップポイントが前後とも高く、ドアが約85度まで開くので、大人はとてもスムーズ。でもチャイルドシートのお世話は、さすがにスイスイとはいかず、頭や足をぶつけないように気を遣った。幼稚園児くらいまでは、ひとりでの乗り降りも大人がサポートしてあげたいところだ。とはいえ、乗ってしまえばシートのクッションのフィット感や、走行中の安定感はとても良かった。

そして使い勝手では、なんとなく後付け感があるナビや、入らないペットボトルがあるドリンクホルダーなど、輸入車ならではの弱点はチラホラ。でも専用アプリをダウンロードすることで、自分のスマートフォンがナビになったり、料残量などの車両情報が表示できたり、オーディオやハンズフリーが使えたりと便利な「スマート・クロス・コネクト」が使えるので、使い慣れればその方が良さそう。

収納はシートバックポケットが両側にあるものの、グローブボックスやドアポケットが小さく、ボックスティッシュさえ置き場所に困る。停車中に子どもの離乳食やオヤツタイム、着替えやオムツ替えをしようにも、とにかく物を置く場所がないのが気になった。マグや水筒、オモチャなど細々した物が多い乳幼児のいるファミリーが便利に使うには、自分でカーグッズを買い足す必要がありそうだ。

前席にパパ、ママが座り、後席に子どもを座らせておいても、振り返ればすぐ近くにいる感覚はコンパクトカーの利点。とはいえ、こうしたポイントを総合すると、乳幼児ではなく小学生以上の子どもがいるファミリー向きといえる。

 

RR、床下はエンジン! 収納が無いのが残念…

ファミリーで使うとなると、日常ではベビーカーや大きなマザーズバッグ、レジャーではオムツや着替えなどがかさばるため、さらに荷物が多くなる。ラゲッジの容量と使い勝手はしっかりチェックしたいところだ。

スマート・フォーフォーは4人乗車時で、ラゲッジ容量が185ℓ。全長4m台のコンパクトカーが300ℓ前後あるのが一般的なので、それらよりちょっと少なめとなる。またエンジンが荷室下に搭載されることもあり、地上からフロアの高さも753㎜と他車より高くなってしまう。ほんの少しだが掃き出し口に段差もあり、重い荷物を積み込む時はちょっと苦労しそうだ。床下収納がないのもファミリーには残念なポイント。

ただ、リヤゲートが比較的大きく開き、正方形に近い開口部となることと、後席の前倒しがしっかりフラットになることで、使い勝手はそんなに悪くない。写真の通り、大型のベビーカーがちょうど縦に積めるし、スペースが無駄なく使えて、スーツケースやマザーズバッグも収まる。3人乗車なら、旅行もOKだ。そして後席の前倒し操作は、リヤドア側から行う方がスムーズ。復帰する時にも軽く操作でき、慣れれば片手でも可能。

フォーフォーはこんなファミリーにおすすめ
❶ 普段はママ+子どもで乗ることが多いファミリー
❷ 駐車場事情などでコンパクトカーが欲しいファミリー
❸ 子どもが小学生以上になったファミリー
❹ 最多でも3人乗車というファミリー

全長3.5mという時点で、とてもファミリーカー向きと言えないことは百も承知の上、あえてチェックしてみたスマートフォーフォー。その大きな理由は、「子どもと一緒に乗ってみたいな」と心から思えるコンパクトカーであること。走りや安全性ではメルセデス・ベンツの哲学が活かされながら、外観やインテリアでは子どもの五感を刺激しそうなセンスが満載。それは、便利さ最優先のコンパクトカーにはない魅力だ。予想通り、収納や使い勝手では注文が多かったものの、室内空間は家族4人でもなんとか快適に過ごせそうで、3人家族なら遠出をする余裕もある。何より、スマートならではの運転感覚や、意外に快適な乗り心地はファミリーの満足度も高いはずだ。

おすすめフォーフォー パッション
オレンジを大胆に使ったインテリアや、ファブリックシートは子どもウケが良さそう。安全装備は全車共通である。パノラミックルーフなどが欲しければ、プライムを選ぼう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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