NEWモデル試乗 [SUBARU] WRX S4 / STI

NEWモデル試乗 [SUBARU] WRX S4 / STI

スバルを象徴するスポーツセダンのWRXがついに新型に進化した。先月号のサーキット試乗に続き、今月はWRX S4とSTIの2台を借り出して市街地での走りの違いをチェックしてみた。

◎WRX S4

街中から長距離まで心地よいスポーティセダン

WRXは今まではインプレッサの上級スポーツモデルという位置づけで、5ドアハッチバックとセダンがあったが、今回からは独立したモデルとなりセダンだけになった。メカニズムやインテリアなどもインプレッサよりもレヴォーグとの共用部品が増え、レヴォーグのセダンバージョンともいえるモデルだ。ただし、スバルを象徴するスポーツモデルのWRXを名乗ることもあり、レヴォーグで人気の1.6Lターボは設定されず、2種類の2Lターボで構成されている。

主力モデルとなるWRX S4にはレヴォーグの上級モデルと共通の300PS/40.8kg・mを発揮する2L直噴ターボを搭載。ミッションもCVTを組み合わせている。もうひとつのSTIには歴代インプレッサSTIにも搭載されてきたEJ型の2Lターボを搭載。スペック的には308PS/43.0kg・mと大きな違いはないものの、その動力特性は大きく異なっている。

S4のエンジンはSTIに比べると低回転域からトルクを出すタイプで、市街地走行でも鋭い加速を引き出すことが可能だ。STIのように高回転域の爽快な伸びはないものの、CVTがターボの美味しい領域を維持しながら加速してくれるので息の長い加速を味わうこともできる。直噴ターボではあるがレヴォーグの1.6Lのような実用エンジンではないので、ターボらしい力強さが味わえるユニットだ。アクセルを一定以上踏み込むとCVTのオートステップ切り替え制御が働くので、多段ATのような小気味良いシフトアップ感覚も味わえる。ドライブでインテリジェントモードを選べば回転を抑えた穏やかな出力特性となるので、落ち着いて走ることができ、燃費もセーブ。

ハンドリングもWRX専用にチューニングが施されており、街中でも素早い回頭性を見せてくれるが、操舵に対する正確性が高いので気構えて乗る必要はない。むしろ街中でもスポーティなハンドリングを味わえるバランスの良い乗り味。それでいながら山道に出れば、WRXらしいスポーティなハンドリングを楽しむことも可能だ。インチタイヤを履いているので最初は市街地の乗り心地はハードに感じるが、すぐに慣れることができるレベルだ。S4は市街地からロングドライブまで、快適性に我慢を強いられることなく軽快な走りが楽しめる懐の深いスポーティセダンだ。

◎WRX STI

市街地走行でも高性能を味わうことができる

WRX STIはインプレッサ時代からラリーなどのモータースポーツ車のベース車として開発が進められてきたモデル。現在はスバルがラリーに参戦しておらず、STIも活躍の場を耐久レースに移してはいるが、新型WRX STIもモータースポーツやサーキットでの使用を念頭に置いて作られている。

そのひとつがパワートレーンだ。STIに搭載されるエンジンはEJ型と呼ばれるもので、その基礎は今から年以上前になる初代レガシィの時代から採用されているものだ。そのため燃費や低速トルクなどの面では不利なことは否めないが、そのぶん熟成された性能の高さと耐久性に関しては折り紙つきだ。また、搭載されるモデルに合わせて、その時代の最適なチューニングが施されているので、徐々に市街地での扱いやすさも増している。

先代WRXのSTIでは2.5Lターボ+5ATを搭載したAラインも用意されていたが、新型はS4がそれを補ってくれるので、新型STIは全車2Lターボ+6MTだけになった。2Lターボで308を絞り出す旧世代のエンジンと聞くと、さぞかし気難しいと思えるかもしれないが、実際はそうでもない。確かに低回転域ではターボの恩恵に授かることはできないが、1速や2速で多少引っ張れば短い直線や高速道路の流入などでもSTI独特の爽快な加速感と高回転の伸びの良さを味わうことが可能。それでいながら渋滞などに遭遇してもギクシャクすることなく走ってくれるので、MTの経験があれば普通に乗りこなすことが可能だ。ドライブのダイヤルでインテリジェントモードを選択すれば、穏やかな出力特性で走ることもできる。

足回りはSTI専用にチューニングが施されているので、路面の悪い道路では突き上げ感があるが、嫌な硬さではない。ハンドリングも欧州スポーツカーに匹敵するクイックな回頭性を備えているが、市街地で乗っている時でも、それが煩わしさを感じさせることはなく、普段は肩肘張らずに乗りこなすことができる。6MTのシフトフィールも剛性感の高いスポーティなものだが、各シフトのポジションが分かりやすく、初めてSTIに乗る人でも戸惑うことはないだろう。

STIの神髄が味わえるのはサーキットであることは間違いないが、街中やワインディングでもその高性能を体感することは十分に可能だ。

 

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『月刊自家用車』 2014年11月号掲載

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