公道試乗で分かった C‐HRの『真』の実力!

公道試乗で分かった C‐HRの『真』の実力!

見た目は派手!でも 中身は「大」マジメ

トヨタの提唱する新しい設計手法となるTNGAは設計や部品の共用化により、コスト低減と基本性能向上の両立が主目的である。コンパクト・クロスオーバーSUVとして誕生したC‐HRは現行プリウスのプラットフォームをベースに開発された。ハイブリッド車のパワートレーンもプリウスと共通であり、ハードウェアの構成ではプリウスの姉妹車と言っても過言ではないだろう。

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ただし、共用化と同時に個性を創出するのもTNGAの目的のひとつだ。C‐HRは世界戦略車にも位置付けられ、開発では走行性能を中心に高いハードルが設けられている。ハードウェアはプリウス近似でも見ている方向はまったく別であり、言い方を換えるならプリウスとの差別化はC‐HRのコンセプトの根幹に関わる。

機能感を前面に打ち出した、ある意味でロボット的なスタイルが物語る通り、クロスオーバー車の売れセンでもあるスペシャリティ志向を強化したキャラはC‐HRの見所となっている。

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クロスオーバー車らしさへのこだわりは4WD車にも現れている。プリウスは駆動補助にのみ用いる電動後輪駆動機構の付加で4WDとしたが、C‐HRでは1・2ℓダウンサイジングターボと組み合わせた機械式電子制御4WDを採用し、前50:後50のトルク配分も可能な本格的4WD。雰囲気が売りのモデルに見えても、オン&ラフロードの走りにこだわって開発されたモデルなのだ。

派手なルーフスポイラーは渾身の力作&空力性能UP

chr_koudou_13_201703車体寸法をプリウスと比較すると全長は180㎜短く、全幅は35㎜広く、全高は80㎜高い。一言でまとめれば寸詰まったプロポーションである。短いリヤオーバーハングなどSUVらしくまとめた結果でもあり、コンセプト相応のパッケージングである。しかし、これは空気抵抗面では厳しいスタイルでもある。プリウスは見るからに空気抵抗の少ないスタイルだが、C‐HRはスペシャリティSUVの雰囲気だけでまとめたような外観である。

chr_koudou_12_201703ところが、C‐HRの外観造形の狙いのひとつは高速燃費向上目的の空気抵抗の減少。最近流行のリヤフェンダー以後を平板的デザインとし、リヤエンドでスパッと切り落としたデザインにすれば空気抵抗減少が可能だが、C‐HRは空気抵抗を増加させる回り込む流れを生み出しやすいリヤフェンダーの張り出しや抑揚を利かした造形を採用している。このスタイルで空気抵抗を減少させるため工夫を凝らしたのがルーフスポイラー。リヤウインドウから吹き下ろす流れを利用して車体背面に回り込む流れを抑えるために大きく開口したウイング状のスロッテッド型とした。ルーフスポイラーは燃費向上の機能パーツでもあるのだ。

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ヨーロッパで鍛えた走りの性能は高次元

サーキットのラップタイムを競うようなクルマではないが、開発の最終段階ではタフで有名なニュルブルクリンクにも持ち込まれている。また、サスセッティングは欧州の公道での走り込みを行っている。全車にザックス製ダンパーを奢っていることからもフットワークへの力の入れようが分かる。

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試乗すれば、その狙いが明確に理解できる。一言でまとめれば安心感に落ち着くのだが、路面のうねりや加減速、操舵の増し切りや戻しなどで起こる挙動のひとつひとつが過不足なく、揺れ返し少なく収まるのだ。高速コーナリングでもどっしりと落ち着きがある。

 

FFのハイブリッド車とガソリンの4WD車を乗り比べると軽快感でも収まりのよさでも多少ガソリン車が上回るが基本特性は共通し、SUVに限定しなくても同クラスでは高速や山岳路のハイアベレージ走行を最も安心してこなせる。

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乗り心地は硬めながら質を感じさせるもの。パワートレーン周りの振動がステアリングやフットレストから感じやすいのが少々気になったが、全体的には質感の高いスポーティカーのような乗り味を示した。この走りの質感の高さはプリウスに対するC‐HRのアドバンテージのひとつでもある。

 

自動車評論家 川島 茂夫 試乗を終えて一言!

初対面の印象は流行に乗ったスペシャリティSUV、乗ってみたら前向きの意欲作だった。それは外観の印象に似合わず実用的な後席居住性や荷室設計も含まれるが、最も印象に残ったのはフットワークを中心とした走りの質感だ。とくに中庸域や過渡域の挙動の収まりが印象的だった。揺れ返しの少ない操縦性や乗り心地はこれまでのトヨタ車には感じられなかったもので、安心と上質を基本としたトヨタの走りの次世代を予感させるモデルなのだ。
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そして…川島 茂夫ならこれを買う!

S(ハイブリッド)
264万6000円
4WDの必要性が車種選びに大きく影響する。ハイブリッドFFとターボ4WDの価格差は約13万円であり、頻繁に長距離走行を行うユーザーなら燃料代で回収できる可能性も高い。しかもC-HRは高速ツアラーとして長距離を走ってこそ魅力的。スポーティな味わいではターボ車に分があるが、そこはオマケ的な部分でもあり、降雪地域のユーザーあるいはアウトドアレジャーでの使用を考えていなければハイブリッド車を勧めたい。

吉田 由美が女性目線で評価!

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カーライフ・エッセイスト  吉田 由美

C-HRのオシャレ度は?
まさに今の波に乗っかったトヨタの切り込み隊長「C-HR」。その一番の魅力はʻ 今ドキʼなデザイン。迫力のあるフロントマスクに流れるウインカーʻシーケンシャルターンシグナルʼ もインパクト大。後ろから見てキュッと引き締まった小尻。やはり見た目は重要です。ボディカラーのバリエーションも個性的で〇。もちろん安全装備も充実。前方三角窓や後方視界はデザイン優先で、見えにくく閉塞感はありますが、ʻ 欲しいʼと思うデザインだと思います。

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『月刊自家用車』 2017年3月号掲載

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