注目モデル2017 直伝 グレード選びの極意

一年で最もクルマが売れる年度末商戦。すでにモデル選びが終わった人も多いのではなかろうか? となれば、次に来るのはグレード選び。実は輸入車ほどではないにせよ、最近の国産車はグレードが違えばまったく“別モノ”というモデルも多い。それだけにお目当てモデルの詳細を吟味することは、成功への早道でもある。今回、本誌執筆陣が自信を持って語るグレード選びのアドバイス、ぜひ最終決断の参考にしてもらえれば幸いだ。

知っておきたいキーワード01
カメラ&ミリ波レーダーを採用するモデルが増加中

“ぶつからないクルマ”は、もはや常識本格普及の時代がやってきた
各自動車メーカーが自動運転に取り組んでいることもあり、ここ数年、先進安全装備や運転支援機能の性能向上が目覚ましい。中でもプリクラッシュセーフティ( PCS )や全車速追従型クルーズコントロール(ACC)の進化は著しく、採用モデルも急増中。この装備機能の有る無しが、クルマ選びを大きく左右するほどにまで存在感が増してきている。他にも車線維持支援のレーンキープアシスト(LKA)や、踏み間違い抑制機能なども注目度は高め。もはやどんな装備機能が備わっているかも、厳しく見られる時代になってきているのだ。

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障害物検知は各社様々な方法を採用しているが、車両と歩行者に対して精度の高い検知が可能な、ミリ波レーダー+カメラ式の採用が増加している。

先進安全装備の火付け役であるスバル・アイサイトはステレオカメラ式。現行モデルには最新のバージョン3が搭載されている。

知っておきたいキーワード02
最新モデルを中心にメカ系新技術の採用が加速

スバルのSGPは新モデルに続々と投入予定
操縦安定性や乗り心地など、走りの質に最も影響を与えるのが、プラットフォームの設計。各社とも固有の呼び方で新世代プラットフォームを登場させているが、いずれも狙いは開発を契機とするコストダウンの追求である。設計部分をモジュール化できる基本プラットフォームを開発し、モジュール毎の設計変更により多様な車種に対応。最近搭載が進む新プラットフォームは、いずれも共用設計部や部品を増やすことでコストダウンを進めている。もっとも利益率の部分はユーザーにはあまり関係がない。だがコストをかけることで生まれる基本性能の大幅な向上は、買う立場としては大きなメリットだ。

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インプレッサで採用されたスバル・グローバル・プラットフォーム( SGP )。先代から大きな進化を果たした理由は、これのおかげだ。

知っておきたいキーワード03
ハイブリッド、ディーゼル、直噴ターボ最新パワートレーン大戦争、勃発

リーフ譲りのE V技術が注がれたノートe – P O W E R が大ヒット
各社が進める新世代パワートレーン戦略。その進捗状況は様々だが、完全に定着したものも少なからず存在している。その筆頭はハイブリッド車。もはや完全に普及期に移行しており、システムの多様化も進んできている。エンジンで発電した電気のみで走るノートe-POWERの大ヒットは、その熟成ぶりを裏付けているだろう。またディーゼル車とダウンサイジングターボ車もエコ一辺倒のイメージから、その性能で勝負できるようになってきた。共に高速域の余力感などで不得手な部分はあるが、俊敏なパワー特性は唯一無二の魅力を持っている。

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ノートe-POWERはモーター駆動のみで走る、限りなくEVに近いハイブリッド。EVを求める潜在需要を掘り起こすことに成功した。

本誌ライター陣が語る
グレード選び、ワンポイントアドバイス

「価格だけで選んではもったいない満足度も重要です」(川島茂夫)
クルマの適応用途は車体形状やキャビン容量と機能でほとんど決まってしまう。従って、グレードによって適応用途の若干の拡大はあっても大幅に異なることはない。グレード選択で気になる動力性能にしても実用で困るような非力なクルマはない。言い方を変えれば、費用対効果で最も安価なモデルが良いわけだ。しかし、それは実質本位の「ギリ」でしかなく、ゆとりや安心感まで考慮した選択とは異なる。だから装備の充実や動力性能、燃費、装備の充実も含む費用対満足度が重要。特に長く使うユーザーならば安全&運転支援装備の充実を最優先要件としてもいいだろう。同装備の先進は次世代の標準でもあり、長く乗るには必須の基本機能だ。

「ハイブリッド=経済的にあらずもうガソリンモデルも侮れない」(まるも亜希子)
早くからカメラ式の先進安全装備の普及を進めてきたスバルが、それによって事故を防げた人が8 0%以上にものぼるというデータを公表したように、自動ブレーキなどの先進安全装備はもはや必須。設定があれば追従機能付きのクルーズコントロールや、ペダル踏み間違い防止機能を付けておくと、長く乗る上でも安心かつ、リセール価値もアップするはずだ。スライドドアの自動開閉機能も、省くと後悔する装備のひとつ。また、「ハイブリッドを選べば間違いないだろう」という思い込みも要注意。今や純粋なエンジン車の燃費性能も優秀で、休日だけ乗る人や街中のチョイ乗りメインなら実用燃費はそれほど劣らない。使い方をよく整理して選ぶことが大切だ。

「アフターパーツで対応できない安全装備はケチることなかれ」(山本シンヤ)
「クルマの本質はベーシックモデルに宿る」などと言われる。それはそれで正しいと思うが、実際に購入するとなった時には、予算が許せば「最上級モデル」を欲しいと思うのが本音だろう。ただ、あれもこれもと装備を付けていくと、気が付くと「一クラスの上のモデルが買えるのでは?」と言う状況にも(笑)。ある程度割り切る必要もあるが、1つ言えるのは「安全装備はケチらない」だろう。他の装備ならアフターメーカー製のアイテムや純正部品を流用して工夫をすれば何とかなる物もあるが、これだけでは後から付けることがほぼ不可能。後から「選んでいてよかった」と思う時が必ず来ると思う。もし予算オーバーしてしまうなら、本誌の「X氏の値引きチャレンジ大作戦」のテクニックで頑張ってください(笑)。

 

最新&人気モデル グレード選びの極意

 

『月刊自家用車』 2017年3月号掲載

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