【フォルクスワーゲン/ゴルフ】 まるもが採点 家族のくるま選び(第9回)

【フォルクスワーゲン/ゴルフ】 まるもが採点 家族のくるま選び(第9回)

ファミリーカーと呼ばれるモデルは、本当にファミリーに向いているのか。また意外にファミリー向きなクルマも、市場にあるのではないか。ママになったまるも亜希子が、徹底チェック。今回はCセグ王者ゴルフ。
●写真::奥隅 圭之

●解説● まるも 亜希子
自動車雑誌編集を経てカーライフ・ジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイドが得意。AJAJ 会員。チャイルドシート指導員。写真は1歳半の娘と。

走りと便利さを両立できるか 今回はGTIをチェック!

結婚や子どもの誕生は、クルマを新しく購入する大きなきっかけになるもの。でもライフスタイルや今後の家族構成の変化を考えると、ほんとうにピッタリなクルマを選ぶのはとても難しい。室内は広さだけでなく、快適性や子どものお世話のしやすさも気になるし、シートアレンジは家族の人数や荷物に合うかどうか、ラゲッジはベビーカーなど必ず積みたい荷物が出し入れしやすいかどうかも、チェックしたいポイントだ。

このコーナーでは、売れているクルマはファミリーカーとしてどれくらいの実力があるのか、4人家族(うち1人はチャイルドシート着用)の視点で隅々までチェック。第9回となる今月は、28年連続で輸入車販売台数ナンバーワンを誇り、世界中のコンパクトカーがお手本にしてきたと言われる、フォルクスワーゲン・ゴルフ。コンパクトでも使い勝手のいいファミリーカーを求める人。あるいは、通勤やレジャーなどで長距離ドライブが多い人。そうした人たちに、定評のあるゴルフは気になる存在ではないだろうか。

ひとくちにゴルフと言っても、バリエーションは豊富。1・2ℓと1・4ℓのTSIと呼ぶダウンサイジングターボをメインに、高性能バージョンの2・0ℓには220PSのGTI、280PSで4WDとなるRもあり、さらにプラグインハイブリッドのGTEが加わっている。今回の撮影車はGTI、しかもトランスミッションはMTという、ちょっとハードとも思えるチョイス。でもゴルフは、スポーティグレードでも日常の快適性を犠牲にしない、というのをモットーとしていたはず。走り好きなパパと、便利さを求めるママの好みはほんとうに両立できるのか、お手並み拝見だ。

marumo_golf21_201701まずは運転席に座ってみると、視界が左右まで広く確保されており、車両感覚はつかみやすい。クラッチなどペダル位置に違和感はなく、発進もスムーズ。わずか1500回転から35・7㎏・mという最大トルクが得られるため、信号の多い一般道でもそっとアクセルを踏むだけで流れにのれる。その加速フィールには上質感があり、ヤンチャな感じはまったくない。もちろん強く踏み込めば鋭い加速も思い通り。乗り心地はやや硬めなものの、カーブでの安定感は抜群で、チョイ乗りでも長距離でも満足度が高そうだと実感できた。

marumo_golf14_2017011・2ℓや1・4ℓの7速DSGモデルなら、軽快感と扱いやすさがアップ。街中での運転しやすさを重視する人にオススメだ。

コンパクトなボディだが室内の広さは優秀だ

いつの時代のゴルフにも、質実剛健という言葉が使われてきたように、室内に入った印象はよく言えばシンプル、わるく言えばちょっと味気ない。でもひとつひとつのパーツが無駄なく整然と配置されたインパネや、オーソドックスな2眼で見やすいメーター、握りやすいステアリングなど、使い込むうちにどんどん馴染む、よく考えられた空間だと感じる。

今回はGTIなので、本革巻きで手にしっとりとした感触が心地良いステアリングや、足裏にしっかりとした剛性感が伝わるアルミ調ペダル、カッチリと身体を包み込むようなスポーティなシートなどでプレミアムな印象も受ける。メーターの赤い針やステアリングの赤いステッチが、シートのチェック柄と相まってちょっとオシャレな雰囲気もある。試乗車のファブリックシートは汚れにくい表面でファミリーにもぴったり。子どもが大きくなったファミリーなら、オプションとなるシートヒーター内蔵のスポーツレザーシートを選んでもよさそうだ。

前席は頭上、足元ともゆとりがあり、停車中に子どもを抱いて座ってもそれほど窮屈ではない。後席の足元スペースは標準的だが、頭上のゆとりはたっぷり。2〜3歳児なら立たせて着替えなどもOK。

marumo_golf15_201701収納スペースは、大きく深いドアポケットをはじめ、小物入れにもなるドリンクホルダー、シート下の引き出し(グレード別)など、ハッチバックコンパクトとしては豊富。後席はドアポケットくらいだが、座面がほぼ平らなのでちょっと小物を置いたり、オムツ替えスペースにしたりしても使えそう。センターアームレストを引き出せばテーブル代わりになり、ドリンクホルダーもあってベビーフードにも便利。フックなど引っ掛ける収納がないのが残念だが、おおむね使いやすそうだ。

marumo_golf16_201701乗降性をチェックしてみると、前席はGTIのシートサイドサポートが大きめなので、ちょっと身体を浮かせ気味にしないと降りにくい。そのため、頭をややかがめる姿勢になってしまうが、通常のグレードならもっと乗り降りしやすいはずだ。そして後席は頭上スペースや座面からの移動はちょうどいいのだが、ドアがあまり大きく開かないのがネック。チャイルドシートに子どもを乗せる時も、ルーフが高めで頭をぶつける心配はないものの、もう少しドア開口部の横幅が欲しい。

シートアレンジは後席のスライド機能はなく、6:4分割の前倒しのみとシンプルだ。

ファミリーユースにも心強いラゲッジルーム

ファミリーカーとしての実力を大きく左右するポイント、といっても良いくらい重要なのが、ラゲッジだ。子どもの成長に合わせて、ベビーカーやマザーズバッグ、自転車やスポーツグッズなど、大きな荷物を積む機会が多いのがファミリーのカーライフ。ラゲッジの容量だけでなく、積みやすさもしっかりチェックしておきたい。

marumo_golf19_201701ゴルフのラゲッジは、ほぼスクエアな開口部が大きく広がり、奥行きのあるフロアが特徴的。掃き出し口は少し段差があるが、ほぼフラットといえる。左右にも出っ張りがほとんどなく、効率よく荷物を積むことができる。また、フロアボードを持ち上げて、フロアの高さを変えることも可能。床下収納はないが、小物をたくさん積む時に荷崩れしにくくできるし、高さのある荷物を積む時に便利だ。

ベビーカーは横にしても入るので、家族4人での旅行もバッチリ。後席の片側を倒して縦に積むと、スーツケース2個、マザーズバッグ1個を積んでもまだまだ余裕がある。ただ後席の前倒し操作は、レバーの位置がやや遠め。復帰の操作はリヤドア側からになる。

とはいえ、後席使用時にもたっぷりの荷物が積めるゴルフは、ファミリーユースにも心強い存在だ。

ゴルフはこんなファミリーにおすすめ

❶ 安心感の高いコンパクトカーが欲しいファミリー
❷ 子どもが成長しても長く乗りたいファミリー
❸ 長距離ドライブが多いファミリー
❹ パパが走り好きなファミリー

世界中で売れているゴルフって、そんなにいいクルマなのかなと、気になる存在だった人も多いはず。とくに、ファミリーで使うには小さくないかな? 走りの安心感は小排気量かつ長距離ドライブでも感じられるのかな? と疑問を持つ人もいたのではないだろうか。今回チェックしてみて、まず感心したのは室内に無駄がなく、機能性や心地良さがしっかり考えられていること。ファミリーにはちょっとシンプルすぎる印象かもしれないが、子どもが成長しても長く乗ることを考えれば、このシンプルさは長所。ラゲッジや収納の使い勝手も良く、なにより安心感と上質感、環境性能の高さがしっかりあるゴルフは、ファミリーのいろんなシーンでその良さを実感できそうだ。

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