【マツダ/アクセラスポーツ】 まるもが採点 家族のくるま選び(第8回)

【マツダ/アクセラスポーツ】 まるもが採点 家族のくるま選び(第8回)

ファミリーカーと呼ばれるモデルは、本当にファミリーに向いているのか。また意外にファミリー向きなクルマも、市場にあるのではないか。ママになったまるも亜希子が、徹底チェック。今回はアクセラのワゴン。
●写真::奥隅 圭之

●解説● まるも 亜希子
自動車雑誌編集を経てカーライフ・ジャーナリストとして独立。ファミリーや女性に向けたクルマ購入ガイドが得意。AJAJ 会員。チャイルドシート指導員。写真は1歳半の娘と。

Gベクタリングは子どもにも優しい!?

独身時代や夫婦ふたりだけの時とは違って、子どものいるファミリーのクルマ選びは、いろんな条件が変わってくるもの。室内は広さだけでなく、子どものお世話がしやすいかどうかも気になるし、ラゲッジはベビーカーなど大きな荷物が積みやすいかどうか、シートアレンジが家族の人数や荷物に合うかどうかも重要なポイント。

でも、運転しやすさを優先したり、自宅の駐車環境、普段は通勤に使いたい、といった事情でミニバン以外のクルマを検討するファミリーも多い。そんなファミリーにとって、今回のアクセラはちょっと気になる存在ではないだろうか。スポーティな走りという魅力だけでなく、大きすぎないサイズに広さや使い勝手をうまくバランスしたパッケージのアクセラが、7月に大幅な改良を受けた。果たしてファミリーカーとしての実力はどうなのか、家族4人(うち1人はチャイルドシート装着)という視点でチェックしてみよう。

アクセラには、ハッチバックタイプのアクセラスポーツのほかに、セダンタイプのアクセラセダン、セダンボディに2・0ℓハイブリッドを搭載するアクセラハイブリッドがあり、改良で追加された1・5ℓのクリーンディーゼルのほか、1・5ℓガソリン、2・2ℓクリーンディーゼル、そして多くのグレードに6速MTも用意されており、好みに合わせて選びやすいのが特徴だ。その中から、今回はアクセラスポーツの1・5ℓクリーンディーゼルをチェックした。

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まずは運転しやすさから。アクセラのデザインは鼻先が長く、前が見にくいのではと感じるかもしれないが、座ってみるとそんなことはなく、後方視界も見た目より大きめに確保されている。細い路地を曲がる時は少し気を遣うものの、車幅感覚はつかみやすく、運転が苦手な人でもそれほど苦労することはなさそうだ。

そして走りだすと、低回転域から最大トルクが得られるディーゼル特有の、いきなりグワッと鋭く加速するようなフィーリングがなく、とても自然。軽やかかつ、中速域まで伸びのいい吹け上がりで街中ではこの方が扱いやすい。上質感や重厚感は控えめな代わりに、カジュアルに乗れる魅力がある。改良で初採用された「Gベクタリングコントロール」という技術は、加減速による揺れが抑えられ、クルマに酔いやすい子どもに優しい技術として2016年のキッズデザイン賞を受賞。ドライバーだけでなく、同乗者の快適性にも配慮しているのは、嬉しいところだ。

どんな人でも運転しやすいレイアウトなのが嬉しい

marumo_axelasports13_201612マツダが掲げる「人間中心の開発哲学」では、インパネのデザインや装備、ドライビングポジションも大切な要素。それが反映されているアクセラの運転席は、一見すると少しメカメカしくて、スッキリしていない印象かもしれない。でも座ってみると、自然と目に入る場所にメーターなどの情報ツールがあり、自然と手が伸びる場所に操作系パーツがあって、なるほどと感心する。シートポジションをしっかり合わせれば、小柄な人でも使いやすい環境になるはず。これは、家族で共有するクルマには大事なポイントでもある。

質感は、インパネ細部のチリまできっちり整い、メッキ装飾やシート同色のライナー張りなどがエレガントで、スポーティな中にも上質感がある。シートの座り心地は適度なフィット感で、とくに腰から肩にかけてのサポートがほどよい心地良さ。座面も少し硬めで長距離ドライブにも良さそうだ。

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ただ、インテリアのカラーがブラックだと室内がちょっと硬派すぎる印象で、明るいピュアホワイトだと小さな子どもを乗せるには汚れが気になり、ファミリーにちょうどいい色や素材が選べないのは残念。収納スペースもすべて小ぶりで、目立たないよう設置されているなどやや高級感重視。大きな物が入るスペースや、サッと気軽に使えるポケットなどがもう少し欲しいところだ。

marumo_axelasports18_201612そして後席は、足元・頭上とも余裕はあり、普通に座る分には大人でも狭さは感じない。背もたれのリクライニングもできるので、ゆったりとした姿勢で過ごすことができ、幼児なら立たせての着替えなどもできる広さがある。ただ、後席は座面が傾斜している上、テーブル代わりになりそうな装備もほぼなく、ちょっとした小物を置く場所に困ってしまった。乳幼児のオムツ替えや離乳食などのお世話はちょっと苦戦しそうだ。シートアレンジもスライド機構はなく、6:4分割での前倒しのみとシンプル。チャイルドシートの装着がなければ、4人+たくさんの荷物での移動も快適そうだ。

乗降性をチェックしてみると、やはり前席は頭を少し低くした姿勢での乗り降りになる。とくに、シート位置が前方になる小柄な人は、足の出し入れもちょっとタイト。後席はそれほどタイトではないが、頭をぶつけないように気を遣う必要があった。大柄な人ほどキツい体勢になる。ファミリーで乗るなら、子どもがチャイルドシートを卒業してからの方がよさそうだ。

積みやすく、荷崩れしにくいところが◎

ちょっとしたお出かけでも、大きな荷物を積む機会が増えるのが、ファミリーのカーライフ。子どもが小さい頃はベビーカーやマザーズバッグ、成長するにつれて大きな遊び道具やスーツケースなどを積むシーンが増えてくる。ラゲッジの容量と使い勝手は、重要なチェックポイントだ。

アクセラスポーツのラゲッジは、ガバッと大きく開く開口部に、深さのあるフロアが特徴的。重たい荷物をすべらせて積むことはできないが、たくさん積んでも荷崩れしにくいところは好印象だ。容量は後席を使用した通常時で364ℓで、コンパクトハッチと考えれば大きめ。セダンタイプなら419ℓ+床下のサブトランクとさらに大容量になるが、ハイブリッドは312ℓ+サブトランクと小さくなるので要注意だ。

ベビーカーは横に積めるものもあるが、後席の片側を倒して積む方がスマート。前倒し操作はレバーを引くだけと簡単だが、復帰させる時にはラゲッジ側からだと手が届かず、リヤドア側からの操作となるのが少々面倒だ。ただベビーカーやマザーズバッグ、スーツケース2個を積んでも余裕があり、これならファミリーでの旅行やレジャーにもしっかり使えるはずだ。

アクセラスポーツはこんなファミリーにおすすめ

❶ コンパクトで使えるクルマが欲しいファミリー
❷ 運転しやすくスポーティなクルマが欲しいファミリー
❸ 子どもがジュニアシート着用年齢以上のファミリー
❹ 長距離ドライブが多いファミリー

コンパクトカーの運転に慣れている人や、自宅の駐車場の環境など様々な理由で、小さくてもファミリーで快適に使えるクルマを求めている人にとって、アクセラシリーズは有力候補となるモデル。「人馬一体」を筆頭とするマツダ独自の開発哲学も、突き詰めていくとすべてが安心・安全に結びつくものばかりで、それもファミリーカーには大切な要素だ。室内の使い勝手などを細かく見ていくと、乳幼児のいるファミリーにはなかなか大満足とはいかないものの、スポーティなだけでなく優しい運転をサポートしてくれるアクセラは、少しの工夫で多くのファミリーに快適なクルマになることを実感。長距離ドライブの多いファミリーにも、クリーンディーゼルはオススメだ。

おすすめアクセラスポーツ 15XD Lパッケージ

marumo_axelasports11_201612 街中で扱いやすい自然なフィーリングの1.5ℓクリーンディーゼルで、先進安全装備がフルに付くのがこのグレード。PROACTIVEとの価格差も小さく、長い目で見ればコストパフォーマンスも高いはずだ。

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『月刊自家用車』2016年12月号掲載

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