スタイリッシュLクラスミニバン 頂上決戦

スタイリッシュLクラスミニバン 頂上決戦

同系統Lクラスミニバンの違いとは?

多人数乗車を目的としたエスティマとオデッセイ
車体平面寸法に対して最も大きなキャビン容量を得られるボディ形状は1BOX型である。ところがスペース効率を追求すると商用バンのイメージが強くなってしまう。商用系と一線を画したスペース系乗用車として企画されたのが初代エスティマであり、モノフォルムあるいはカプセルシェイプは現在に至るまでエスティマの特徴のひとつになっている。

とはいえエスティマは未来感ある1BOX型乗用車が立ち位置であり、多人数乗車が目的のミニバン系。これに対してオデッセイはサードシートをプラス2席の多用途性として開発。この多用途ワゴンの性格は3、4代目で顕著になるが、現行モデルではサードシートの居住性も考慮したパッケージングやリヤスライドドアを採用し、エスティマと被る存在となった。

BMW2シリーズ・グランツアラーは前記2車に比べると一回り以上コンパクトであり、ゴルフ・トゥーランとほぼ同サイズ。BMW車では数少ないFFを採用し、スペース効率の向上を図った。コンパクトワゴンの使いやすさにサードシートを加えて適応用途を多人数乗車まで拡大しているが、標準的な前ヒンジのリヤドアがコンセプトを物語っている。

家族の安全性と快適性を備えるのは?

2車に比べ、エスティマの設計の古さが浮き彫りに
一昔前の独車のフットワークをしてアウトバーンツアラーとはよく言ったものだが、この比較に於けるグランツアラーの走りの味は正にそれだ。減衰の利いた硬めのサスチューンは揺らぐような挙動なく安定した走行をもたらす。半面、少人数乗車の低中速域の乗り心地はスポーティカーを思わせる。どのポジションのシートに座っても同じような印象を受けるのも面白い。また、ディーゼルは実用域から力強いが、高速になるほどゆとりを感じられる特性。走り全体が高速ツアラー型である。

内外装の雰囲気からすればゆったり乗り味を想像してしまうエスティマは着座位置が後方になるほど乗り心地は突き上げが厳しくなる。少人数乗車での後方シート評価になることも影響しているが、アルファードを考えても一世代古いシャシーの印象は拭えない。動力性能は高速での余力感が今ひとつだが、低中速域での静粛性とドライバビリティに優れる。

快適性で優れるのはオデッセイだ。負荷変動に神経質に反応するエンジン回転数が余力感を損ねるが、乗り心地は総じて穏やかである。柔らかめのシートクッションもあり、ゆったりとした乗り味を求める層に適している。

多岐にわたる安全装備でオデッセイが光る
安全と運転支援装備の次世代標準はPCS、LKA、ACCが三本柱と考えていいだろう。最上級クラスのミニバンとなれば三つとも揃えていて当然と思われるかもしれないが、3車中エスティマにはACCが設定されていない。エスティマは以前ACCが用意されていたのだが、MCにより安全装備をセーフティセンスCに変更。これによりACCは装備から外されてしまった。ただし、MC前は最上級グレード限定OPだったが、全車に標準装着となり、より身近なものとなったのも事実。

グランツアラーは歩行者対応PCSや全車速型ACCなど一通りの安全&運転支援装備を備えているが、機能や支援範囲は現在の標準レベルである。

ここで最も先進的なのはオデッセイだ。ACCが停車までサポートされないのが玉に瑕だが、LKAは車線逸脱警報に加えて、進路補正支援、さらに路側帯歩行者との衝突回避操舵支援機能も備えている。また、誤発進抑制機能や先行車発進お知らせ機能、標識認識機能なども採用。大半のグレードで標準装備する。安全&運転支援装備の最先端とは言えないまでも、ミニバン系で最も進んでいるのは間違いない。

 

Lクラスに相応しい内装を誇るのは?

7人全員の快適性ならスティマが優勢
「走るラウンジ」は最上級1BOX型のインテリアの特徴だが、エスティマとオデッセイのセカンドシートの設えと居心地はそれに倣ったもの。天井の圧迫感の少なさなどエスティマが多少開放的な印象を受けるが、シートの着座感はオデッセイがゆったり。いずれにしても内装の演出も含めてセカンドシートの「くつろぎ」が大きな付加価値だ。

グランツアラーにこういったくつろぎは感じられない。高い天井や視点の開放感はあるが、座り心地も含めてフロント/セカンドシートはワゴンの延長上。しかし、腰のあるクッションやサポート性のいいシート形状は長距離ツーリング向けであり、出来のいい「クルマのシート」。内装も高級感より質感を優先したタイプだ。

サードシートは3車の考え方が明らか。グランツアラーは寸法だけでなく着座姿勢も窮屈。アクセスも厳しい。他2車は大人が座るだけの実用性を備えるが、シートサイズもスペースも多少エスティマが上回る。インパネ周りの収納スペースの設定もそうだが、キャビンユーティリティの考え方は最も1BOX型に近い。逆に多人数乗車やユーティリティ狙いのユーザーにグランツアラーは厳しい。

ミニバンとしての本質では、エスティマが勝る

ワゴンと本格的1BOX型の隙間を埋める3車だが、その間のニーズは様々だろう。ミニバンの本質である多人数乗車を優先するならばエスティマをおすすめする。しかし、くつろぎと快適性優先ならばオデッセイ、サードシートは緊急用と割り切ったツーリングカーを求めるならグランツアラーという選択肢もある。最新エコパワーユニット搭載の高級ミニバンで括っても、細かく比較するほどに3車3様になってしまう。

用途によりその選択は変わるが、サードシートの居住性こそ実用性に大きく影響する。それ以外のポイントとしては、嗜好的な要素も大きい。サードシートの実用性にこだわらなければ雰囲気と走りの味で選ぶのもまた一つだ。

 

 

 

 

 

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