【SUZUKI イグニス マイルドハイブリッド vs HONDA ヴェゼル i-DCD】決定! エコ・チャンピオン

eco_ignis_vezel_13_20160620コンパクトSUVクロスオーバーという新ジャンルとして発表されたイグニス。前号では機能性や装備について紹介したが、今回は試乗インプレッションをお届け。また、本格ハイブリッドのヴェゼルとも比較してみた。
●文:川島 茂夫 ●写真:澤田 和久/奥隅 圭之

クラス水準以上を誇るイグニスの走行性能

eco_ignis_vezel_14_20160620一昔前のオフローダーブームとは昨今のSUV市場の活況は異質である。どこが異なるかと言えば「本格」の有無。現SUVブームで本格オフローダーは完全に傍流であり、ユーザーのSUVに対する認識や要望も変わってきたわけだ。

ソリオのハードウェアから開発されたイグニスはSUV市場を牽引するクロスオーバー車に分類される。4WDシステムも最低地上高設定も本格クロカンは難しいが、荒れた林道レベルなら十分であり、強いて言えば本格クロスオーバー車である。

イグニスの妙味は走りの方向性。パワーフィールは小排気量ながら回生と電動アシストを利用した穏やかかつ余力感が特徴。純電動走行はできないが、要所要所で効果的に電動アシストを行い、一般的な走行パターンなら低く穏やかな回転変化でこなす。高速加速などの連続高負荷は排気量なりだが、高速域でもスペック以上のゆとりと扱いやすさを示す。フットワークは当たりの柔らかなゆったりとした乗り心地ながらコーナリング時のロール等の収まりがいいハンドリングが印象的。ソリオと比較すると硬めのサスチューンを採用し、高速のうねり路やコーナリングでも煽られるような挙動が少ない。しかし、硬さで抑えているような感覚ではなく、しっとりとした柔らかさがある。

タウンユースでも高速でも同じようなドライブフィールであり、操安と乗り心地を高水準で両立している。スポーティやツアラー的な高性能感は希薄であり、走りのキャラが少々曖昧な印象もある。それは安心感や快適性を高水準でまとめたウェルバランスゆえ。走りの要点それぞれがクラス水準プラスαだ。高速長距離走行中心のユーザー向けの走りではないが、短中距離限定というほど「スモールカー」でもなく、遊びの活動半径を拡げてくれる走りである。

パワートレーン&走行性能
経済的な走りが特徴のイグニス パフォーマンス重視のヴェゼル

eco_ignis_vezel_11_20160620システムの大きな違いはモーターの可動速度域

イグニスが採用するハイブリッドシステムはワゴンR等が採用しているSエネチャージを発展させたものだ。スターターと発電機を一体としたISGにより回生発電及び駆動時の電動パワーアシストを行う。ハイブリッド用バッテリーはSエネチャージと共通しているが、ISGの性能を向上し、回生と電動アシスト領域を拡大している。モーターのみで走行する純電動走行機能はなく、電動アシストに供する電力は回生により蓄えられた電力のみを用いる。デュアルインジェクション・エンジンやワイドレンジCVT等で基本燃費性能の向上を図り、マイルドハイブリッドで減速時に捨てていた運動エネルギーの回収再利用を行うことで、さらなる省燃費を狙ったシステム。コスパ型ハイブリッドと言い換えてもいい。

ハイブリッドのコンパクトSUVでは先輩となるヴェゼルが採用するシステムはフィットと同じくデュアルクラッチ式7速ミッションに回生駆動用モーターを組み合わせた1モーター2クラッチのパラレル式ハイブリッド。純電動走行が可能なだけでなく、電動走行中も変速機構が機能するので、幅広い速度域でモーターを効率よく稼働できるのが特徴である。なお、フィットではアトキンソンサイクルの省燃費型エンジンと組み合わされているが、ヴェゼル用は高性能型の直噴i│VTEC仕様を採用し、重い車重やスポーティなキャラに対応。コスパ型のイグニスに対して、パフォーマンス型と考えてもいいだろう。

イグニス ヴェゼル
走行安定性 4 5
乗り心地の良さ 5 3
搭載パワーユニットのエコ度 5 4

ヴェゼルの乗り心地やハンドリングは忙しく感じられるが、それはスポーティな味わいであり、パワーユニットの性格とも似合う。タウン&ツーリングでの安心感ではイグニスが勝るが、ファントゥドライブではヴェゼルに及ばない。

パッケージ&インテリア
機能性と工夫で室内は見た目以上に広く感じるイグニス

eco_ignis_vezel_12_20160620違いは荷室スペース居住性は同等レベル

ヴェゼルはフィットをベースに開発されただけあって、男性の4名乗車でも後席の膝前には余裕がありコンパクトSUVでも広い居住スペースを備えている。とはいえ、広々キャビンが売りのソリオをベースに開発されたイグニスはそれ以上。約60㎝も短い全長ながら大差なく男性4名に十分なスペースを確保。しかも、後席の頭上やピラーの圧迫感はヴェゼルよりも少なく、見晴らしも良好である。

荷室容量は全長の差が大きく影響。イグニスの荷室奥行きは後席を最後位置にセットしてもヴェゼルより一回り以上狭い。スライド機構の採用や荷室側からリクライニング&スライド操作をできる等の工夫で狭さをカバーしているが、ワゴン的な積載性を求めるなら、高さのある荷物も積載可能なヴェゼルのほうが簡単で使いやすい。

キャビンスペースや内装の質感では車格違いを感じてしまうイグニスだが、安全&運転支援装備ではクラストップレベルの性能を誇る。ともに衝突回避装備を採用。イグニスの対応速度域は100㎞/hまでサポートし、最新改良でヴェゼルは高速域もカバーする全車速型を設定。安全性は、共にクラス水準以上である。

イグニス ヴェゼル
ボディの扱いやすさ 5 4
ユーティリティ 4 5
安全快適装備 5 5

実用面の評価は車格や、ボディサイズに準じた結果となった。安全装備は、先日行われたヴェゼルの改良により、両車共にトップレベルの性能を誇る。イグニスは全車に、ヴェゼルHVは一部を除き設定されている。

総論
クルマとしての出来、コスパで見てもクラス最高水準のイグニス

FFの同等装備車の価格を比較するとイグニスはヴェゼルHVよりも約76万円も安い。イグニスのFF車の最高価格車は約174万円なので、車両価格ベースでは約40%増である。ちなみにヴェゼルのガソリン車でも30万円以上高い見当になる。スペシャリティ志向のコンパクトSUVとしてヴェゼルは妥当な価格設定であり、それだけイグニスが買い得な価格設定なのだ。

スペシャリティやプレミアム感をSUVに求めるドライバーにはヴェゼルの方が魅力的だろうが、生活とレジャーの供としてコスパに優れたクルマを
求めればスモールカー全般で比較してもイグニスは最高水準でまとまったモデルである。

イグニス

総合得点 28
(30 点満点)

【おすすめグレード】ハイブリッドMZ セーフティパッケージ2WD

支払い例 車両本体価格(税抜) 161.0万円
車両本体目標値引き 10万円
概算諸費用(エコ減含む) 25.7万円
総支払い額 176.7万円
燃料代例 JC08モード燃費 28.0km/ℓ
使用燃料 ガソリン
1万km走行燃料代 4万357円
5万km走行燃料代 20万1786円
10万km走行燃料代 40万3571円

ヴェゼルHV

【おすすめグレード】ハイブリッドX オススメヴェゼルHV ホンダセンシング 2WD

総合得点 26
(30 点満点)

支払い例 車両本体価格(税抜) 231.5万円
車両本体目標値引き 15万円
概算諸費用(エコ減含む) 30.2万円
総支払い額 246.6万円
燃料代例 JC08モード燃費 26.0km/ℓ
使用燃料 ガソリン
1万km走行燃料代 4万3462円
5万km走行燃料代 21万7308円
10万km走行燃料代 43万4615円

※燃料代は資源エネルギー庁発表(2月10日)の調査結果を基にレギュラー:113.2円/ℓ、プレミアム:124.1円/ℓ、軽油:98.5円/ℓとし、JC08モード燃費を参照し計算。

 



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『月刊自家用車』2016年4月号掲載

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