廃車後の任意保険はどうすれば良いの?廃車で保険が適用される種類や注意点を解説

車を廃車にした後の任意保険の手続きはどうすれば良いのだろう?と疑問を感じている方いませんか?

車を廃車にしたことでホッとする気持ちは分かりますが、自動車保険の手続きを忘れしまうと、無駄な費用を払い続けることになってしまいます。

保険料で無駄をしないためにも、将来のカーライフに合わせた手続き方法を理解する必要があります。この記事では「車を廃車にした後の任意保険手続き」について解説します。

記事内では他にも、車を廃車にした際の任意保険手続きについて注意して欲しいポイントも合わせて解説しています。

気になる方は是非参考にしてみてください。

目次

廃車後は任意保険を「解約」または「中断」する必要がある

車を廃車にした後は必ず「任意保険の解約」もしくは「任意保険の中断」のどちらかの手続きをとる必要があります。

車を廃車にした際、解約する必要がある保険は2種類あります。

・自賠責保険の解約

・任意保険の解約

それぞれの保険について詳しく解説します。

自賠責保険の解約

自賠責保険とは、車を所有する全ての方が加入を義務付けられる強制保険です。

新車納車時には、36ヶ月、その後車検ごとに24ヶ月の自賠責保険が必要になります。

自賠責保険の期間内で愛車を廃車した場合、所定の解約用紙に必要事項を記入して抹消証明書をコピーして保険会社に提出しましょう。

場合によっては自賠責の未経過相当額が返金されるケースも中にはあります。

任意保険の解約

任意保険とは、言葉の通り自賠責保険に補償面を充実させた保険の内容です。

具体的には、

・車両保険

・代車費用特約

・弁護士費用特約

・個人賠償責任特約

・人身障害保険

など、対人賠償保険と対物賠償保険で補いきれない補償内容を手厚くサポートしてもらうために任意で加入してもらう保険です。

もし、車を廃車した場合には「廃車日に合わせて」保険を解約もしくは中断証明書の発行を保険会社に依頼する必要があります。

廃車後の手続きがイマイチ理解できない方は、現在加入している保険会社や代理店に相談してみるのも良いかもしれません。

【ケース別】廃車後の保険手続きを紹介

廃車後の任意保険手続きについて詳しく解説します。

具体的には以下3つのケースです。

・車を今後運転しないケース

・新しい車に乗り換えるケース

・しばらく車を運転しないケース

詳しく解説します。

車を今後運転しないケース

車を廃車後、運転する予定がない方は「自動車保険の解約」をおすすめします。

年間保険料を一括支払いで支払っている方は、解約するタイミングによって保険料の戻りが発生します。

そのため、車を廃車する日程が決まった後は、早急に保険会社に連絡を入れましょう。

新しい車に乗りかえるケース

車を廃車後、新しい車に乗り換えする場合には「車両入れ替え」の手続きを行います。

車両入替とは、現在加入している保険を継続したまま、車両情報だけを入れ替えする手続きです。

自賠責保険とは違い、任意保険は契約途中でも新しい車に車両を入れ替えできます。

車両入替の場合には、任意保険の解約や中断を行わず、新しい車が納車されるまで保険をそのまま継続しておきましょう。

しばらく車を運転しないケース

車を廃車後、しばらく車を運転する予定がない方は、中断証明書の発行手続きを行いましょう。

中断証明書とは、現在加入している自動車保険の等級を一定期間内維持することを証明する書類です。

中断証明書を発行した場合、一定期間内であれば同じ自動車保険の等級のまま継続して保険を再加入できるメリットがあります。

つまり、しばらく車を運転しない期間ができても、保険の割引制度を継続することができる訳です。

廃車で任意保険を解約する際の流れ

廃車で任意保険を解約する流れは以下3つの手順です。

・手順1:廃車手続きと車の引き渡し

・手順2:保険会社に解約もしくは中断証明書の発行依頼

・手順3:保険会社から書類が返送されてくれば手続き完了

1つ1つの手順を詳しく解説します。

廃車手続きと車の引き渡し

まずは愛車を廃車業者に引き渡します。

この際、廃車に必要な書類も車の引き渡しと同時に業者へ渡せるように準備しておきましょう。

軽自動車と普通車によって必要になる書類が異なります。

それぞれの必要書類を準備しつつ、最短で車を引き渡しできるよう準備を進めていきましょう。

保険会社に解約もしくは中断証明書の発行依頼

愛車を廃車業者に引き渡した後は、自動車保険会社に解約の連絡を行います。

保険会社に連絡する際には「保険の解約」もしくは「中断証明書の発行」のどちらかを選びましょう。

2つの手続きを選ぶ際の判断基準となるのが、

・今後、車を運転する予定がある場合には「中断証明書」の発行

・今後、車を運転する機会がない場合には「保険の解約」

などの手続きが必要です。

もし、少しでも新しい車を運転する可能性がある方は、「中断証明書の発行」をおすすめします。

保険を解約すると、新しく車を所有した場合に今まで積み上げてきた自動車保険の等級を引き継げなくなってしまいます。

保険会社から書類が返送されてくれば手続き完了

保険会社に解約手続きもしくは中断証明書の発行手続きのどちらかを選択した後は、保険会社から各手続きを行ったことを証明する書類が自宅に届きます。

保険会社から届いた書類は紛失しないよう、保管しましょう。

とくに中断証明書は車の所有を再開した際に必ず必要になります。

保険会社に連絡すれば、再発行できる手続きですが、自宅に書類が届くまでに1週間〜2週間ほど時間が必要です。

廃車の任意保険で気をつけて欲しい3つの注意点

廃車の任意保険で気をつけて欲しい注意点が3つあります。

・注意点1:車の所有者は保険会社になる

・注意点2:経済的全損の場合は損になる可能性が高い

・注意点3:保険を適用する前に現在の等級を確認しよう

それぞれ詳しくみていきましょう。

注意点1:車の所有者は保険会社になる

もし、車両事故で車の損傷が大きく、修理が不可で車両保険だけを使用した場合、車の所有権は保険会社に移ります。

そのため、保険金だけを保険会社からもらえず、勝手に廃車業者に売却できないことを覚えておきましょう。

車の所有権が保険会社に移らなければ、保険金の受け取りができない可能性もあります。

保険金の受け取りを希望する際には、所有権の移行について保険会社にあらかじめ承認の連絡を入れておきましょう。

注意点2:経済的全損の場合は損になる可能性が高い

経済的全損とは、修理すれば走行できる状態にはなるものの、修理費用が車の車両時間価額を上回ることを意味します。

車の修理が可能だとしても、時価総額より低い場合には「車の買い替え」がおすすめです。

使用できる保険金を上限まで使用した上で、新しい車の購入を検討してみてください。

愛着がある車かもしれませんが、経済的全損の場合には、車の買い替えもしくは廃車をおすすめします。

注意点3:保険を適用する前に現在の等級を確認しよう

車が全損もしくは修理が必要な際「保険を適用する前に現在の等級を確認する」ことが重要です。

もし、自動車保険の等級が6S等級に近い場合には、翌年の保険料が2倍になってしまう恐れがあります。

時間に余裕がある方は、保険適用前に一度、保険会社に事故で保険を適用した場合の保険料を算出してもらいましょう。

どんな状態でも保険を適用して得になることはありません。

事故の影響で廃車にする際の保険適用基準とは?

事故の影響で廃車にする際の保険適用基準を紹介します。

物損的全損

物損的全損とは、簡単に説明すると「事故車が修理不可レベルの損害を受けた状態」のことを意味します。

修理不可能な損傷であるため、廃車にする以外の選択肢は残っていません。

たとえ愛着が残る車でも、物損的全損の状態で車を走行させることも不可能になります。

物損や全損の場合には、廃車の手続きと保険の解約もしくは中断証明書の発行手続きを進めましょう。

経済的全損

経済的全損とは、修理すれば走行できるものの、修理費用が車の時価総額を上回っている程の損傷を受けた状態のことを意味します。

事故車の修理が可能だとしても、時価額より低い場合には車の買い替えがおすすめです。

具体的には、時価総額が60万円で事故による車の修理代が90万円の場合には「経済的全損」になります。

廃車にするメリットとは?

廃車にするメリットは3つあります。

・メリット1:自動車税を支払わなくても良い

・メリット2:自動車保険を解約できる

・メリット3:車の維持費を節約できる

それぞれ詳しく解説します。

メリット1:自動車税を支払わなくても良い

愛車を廃車にする1つ目のメリットは「自動車税を払わなくても良い」ことです。

自動車税とは、車の排気量に応じて課税される税金です。

廃車手続きを行うことで、自動車税の支払いを止めることができます。

自動車税は、車の排気量によって異なります。また、普通車以上の車を廃車にした場合は、月割で算出された自動車税を還付できるメリットもあります。

メリット2:自動車保険を解約できる

愛車を廃車にする2つ目のメリットは「自動車保険を解約できる」ことです。

自動車保険も自動車税と同じく、毎月もしくは毎年保険料が必要になります。

毎年負担する保険料は各契約者の情報や車両情報、等級によって異なります。

自動車保険を解約すれば、今まで負担していた保険料を節約でき、別のことに負担していた保険料を使用できるでしょう。

メリット3:車の維持費を節約できる

車は購入資金だけではありません。

車を所有する際には、

・自動車税

・車検代

・点検代

・保険料

・消耗部品の交換代

などを定期的に負担する維持費が発生します。

車を廃車にした際には上記負担項目にお金を払う必要がないため、負担を軽減できるメリットが考えられるでしょう。

廃車 任意保険でよくある質問事項

廃車 任意保険でよくある質問事項を以下にまとめました。

・質問事項1:廃車にすると保険は解約した方が良いですか?

・質問事項2:廃車にした後の保険解約方法を教えてください

・質問事項3:廃車で保険を適用する際の注意点は?

記事の内容を振り返る意味でも詳しくみていきましょう。

質問事項1:廃車にすると保険は解約した方が良いですか?

車を廃車した際には、保険の解約ではなく場合によって中断証明書の発行をおすすめします。

2つの手続きを選ぶ際の判断基準となるのが、

・今後、車を運転する予定がある場合には「中断証明書」の発行

・今後、車を運転する機会がない場合には「保険の解約」

などの手続きが必要です。

質問事項2:廃車にした後の保険解約方法を教えてください

廃車で任意保険を解約する流れは以下3つの手順です。

・手順1:廃車手続きと車の引き渡し

・手順2:保険会社に解約もしくは中断証明書の発行依頼

・手順3:保険会社から書類が返送されてくれば手続き完了

質問事項3:廃車で保険を適用する際の注意点は?

車が全損もしくは修理が必要な際「保険を適用する前に現在の等級を確認する」ことが重要です。

もし、自動車保険の等級が6S等級に近い場合には、翌年の保険料が2倍になってしまう恐れがあります。

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